旅行・地域

2017年8月20日 (日)

利尻島・礼文島 [11景] 夏の花物語3日間のツアーに参加して 2

第2日目 沓形岬公園(番外)-利尻島から礼文島へ- ⑤ 桃岩展望台- ⑥ 澄海岬- ⑦ 江戸屋山道 -⑧ スコトン岬- 礼文温泉・三井観光ホテル

Img_5083_2Img_5084  翌7月27日朝、ホテル近くの沓形岬公園を散策した。この沓形岬公園は利尻島の最西端にある小さな岬で、近くには礼文島香深港との間にフェリーが走っている沓形港がある。岬の先端には時雨音羽(しぐれおとは)作詩の「出船の港」の一番の歌詞の碑が建てられている。
 時雨音羽は利尻島沓形の出身で日本のレコード界創成期の流行歌作詞家で昭和3年に発売した「出船の港」「鉾をおさめて」は中山晋平作曲、藤原義江歌唱により日本中で歌われた。それを記念して沓形岬に歌詞の碑と解説文が置かれているのである。(写真はどんとの碑、出船の港の解説盤)

Img_5086Img_5087Img_5088 ここからは利尻富士や礼文島が望める場所であり、日本海の沈む夕陽の絶景ポイントでもある。また沓形崎灯台という小型灯台やキャンプ場がある。利尻富士は逆光でシルエットだけである。ホテルに戻る遊歩道の近くに「キタノコギリソウ」の赤い花が咲いていた。前日姫沼で見たのは白っぽかったが、後から花ガイドに聞いたら色違いで白と赤があるとのことだった。(写真はどんとの歌碑の先に見える礼文島、沓形崎灯台と利尻岳、赤いキタノコギリソウ)

Img_5094Img_5090_2Img_5091 ホテルに戻ったら砂利の小さな庭に黄色い花が植えられていた。フロントで聞いたらリシリヒナゲシという名で日本に自生する唯一のヒナゲシで、利尻の固有種だということである。(写真はホテル利尻、リシリヒナゲシ2景)

Img_5098Img_5099 8:30にホテルを出発し、利尻鴛泊(おしどまり)港に行く。港の北側に突き出した岩山をペシ岬という。頂上の先には鴛泊灯台があるので灯台山ともいわれている。(写真はペシ岬、フィルイーズ宗谷号)

フェリーターミナルに乗船する「フィルイーズ宗谷」という船が入ってくる。船への乗降にはフェリーターミナル2階から空港にもあるボーディング・ブリッジという装置を使用する。.

Img_5102Img_5105Img_5106Img_5109Img_5115 ターミナルからも船室内からも利尻岳が良く眺められる。(写真はフェリターミナルに接岸するフィルイーズ宗谷号、船内から見た利尻岳、客室風景、出港時の利尻岳、船内からの利尻岳)

 今回乗船した船は定刻の:20に鴛泊港を出港し45分間の乗船時間で、10:05に礼文島香深港に到着予定である。乗客が少なくガラガラだった。外側通路から眺めると利尻岳が小さくなって行き、礼文島が近くなってくる。

Img_5120_2Img_5122 礼文島香深港にもボーディング・ブリッジが設置してあり、そこから下船した。香深港からも利尻岳は良く眺められる。(写真は香深港フェリーターミナルのボーディング・ブリッジ、香深港からの利尻岳)

Img_5123Img_5186 礼文島に到着し新しい宗谷バスに乗車し、早速花ガイドの 挨拶があった後、そのまま ⑤ 桃岩展望台ミニハイキングに出発する。桃岩とは桃の形をした球体状の巨岩で、高さが250m、幅が300mあり、海岸近くにある桃台猫台展望台から見上げると桃の形に見えるのである。(写真はバス車内の花ガイドの挨拶、ミニハイク出発点から眺めた桃岩)

Img_5161Img_5179
Img_5180Img_5134Img_5164 桃岩展望台からはあまり桃の形には見えないがその付近は礼文島を代表するお花畑で、300種類の高山植物が見られ、天然記念物に指定されているということである。麓の駐車場から展望台までの往復は花ガイドの説明を聞きながら約100分のミニハイキングコースである。(写真は桃岩展望台コースの案内板、天然記念物の標識、散策路を歩く人たち、桃岩と高山植物2景)

Img_5124_2Img_5125Img_5128Img_5130Img_5131Img_5132

 

早速出会うのが「オオハナウド」という白い花である。次にあるのが同じ白い花の「エゾノシシウド」である。この花は大きいのや小さいのや沢山咲いていた。次は黄色い花連続して咲く「キンミズヒキ」である。薄紅紫色は「レブンシオガマ」であちこちに咲いていた。次に「エゾヨロイグサ」「エゾニュウ」がある。この2種類の花を見分けるのは難しい。同じ様な球形の花がたくさん咲くのだが、葉の形が違うらしい。(写真は「オオハナウド」、「エゾノシシウド」、「キンミズヒキ」、「レブンシオガマ」、「エゾヨロイグサ」、「エゾニュウ」)

Img_5133Img_5137Img_5139Img_5141Img_5148_2Img_5147  薄紫の花は「ミソガワソウ」という。穂先に白やピンクの花をつけるのは「イブキトラノオ」、穂先に白い花をびっしりつけるのは「チシマワレモコウ」である。紫の花は「チシマアザミ」「チシマゲンゲ」「タカネナデシコ」。(写真は「ミソガワソウ」、「イブキトラノオ」、「チシマワレモコウ」、「チシマアザミ」、「チシマゲンゲ」、「タカネナデシコ」)

Img_5144Img_5150Img_5155Img_5159_2 黄色い5弁の「オトギリソウ」同じく黄色の「ハンゴンソウ」「カンチコウゾリナ」や「ダイモンジソウ」などなど、他にも図鑑で調べ切れない花が沢山あった。(写真は「オトギリソウ」、「ハンゴンソウ」、「カンチコウゾリナ」、「ダイモンジソウ」)

Img_5172Img_5175Img_5151Img_5169 桃岩が間近に見える展望台に来る。展望台近くのがけ下に「レブンソウ」が咲いていた。またハイキングコースの途中に「レブンウスユキソウ」が1輪だけ咲いているのを花ガイドが教えてくれた。両方ともぜひ見たいと思っていたので嬉しかった。東南の斜面の「エゾノシシウド」や「エゾニュウ」などがたくさん咲いているお花畑の先に利尻富士が良く見えた。(写真は桃岩、「レブンソウ」、「レブンウスユキソウ」、利尻岳とお花畑)         

Img_5171 Img_5173北西の方向の眼下に見える海岸に桃台猫台展望台や猫岩が見える。

(写真は桃岩展望台から海岸を眺めた風景)

 

Img_5188Img_5189Img_5187Img_5192 桃岩展望台からミニハイク出発点に戻り、北上して金田の岬に行く。この岬は礼文島の最北端の海岸である船泊湾を挟んで、西側はスコトン岬、東側には金田の岬が突き出している場所である。
 スコトン岬は観光地として知られているが、金田の岬はあまり有名ではない。しかし金田の岬には船舶漁協直営の「海鮮処あとい」という食事処があり、そこでウニ、いくら、ボタンエビ、ホタテ、サケ、タコが入った海鮮処あといの昼食を食べた。この付近はアザラシ見物の名所になっているそうだが、今日は付近の岩場には海鵜が群れて休んでいるだけだった。(写真は金田の岬の標識、海鮮処あといの外観、海鮮処あといの昼食、鵜の群れ))

Img_5201Img_5213 次に島の西側にある ⑥ 澄海(すかい)岬 に行く。途中にある船泊湾には以前稚内からのフェリーの定期航路が来ていた船泊港があり、日本最北端の船泊(ふなどまり)駅があったそうである。また船泊遺跡という日本最北の縄文遺跡がある場所でもある。 澄海岬に行く車の駐車場は西上泊という海岸にある。(写真は西上泊海岸、 澄海岬の標識)

Img_5234Img_5203Img_5204 駐車場から坂道を上がる途中にある高山植物をガイドが説明してくれる。花は終わったが「イワベンケイ」の可愛らしい姿。「チシマフウロ」、「トウゲブキ」などである。(写真は「イワベンケイ」、。「チシマフウロ」、「トウゲブキ」)

Img_5212_2Img_5210Img_5205Img_5220_2  澄海岬は南国のビ-チを思わせるコバルトブルーの澄んだ海が見渡せる場所である。海中の黒く見えるのは昆布である。(写真は澄海岬4景)

Img_5219Img_5217Img_5211Img_5207  澄海岬周辺には岩礁が続いて眺望が良い。近くには黄色い「トウゲブキ」白い「エゾノシシウド」などがたくさん咲いていた。(写真は 澄海岬周辺4景)

Img_5224Img_5228Img_5227Img_5226Img_5225 次に ⑦ 江戸屋山道 に行く。この道は礼文島最北端の「スコトン岬」に続くトレッキングロードになっている。途中に「トド島展望台」があり、トドが訪れる最北の無人島、トド島が見渡せる。また「銭屋五兵衛貿易の地」という碑が立っている。銭屋五兵衛は幕末の頃活躍した加賀の豪商で、礼文島を拠点にしてロシアと密貿易をした人物でこの地で密貿易の傍ら江戸屋という屋号できんつば焼きを始めたと伝えられ、そこからこの地が江戸屋という地名になったともいわれているそうである。 ここからは利尻島の利尻富士(1721m)と礼文島の最高峰礼文岳(490m)が同時に見られる地点でもある。(写真はトド島展望台の案内盤、海中の大きな島はトド島、銭屋五兵衛貿易の地の碑、同解説板、左手に利尻富士、右手に礼文岳が見える)

Img_5233Img_5236Img_5237Img_5238Img_5242この付近は隠れた花の名所で、「オオハナウド」「エゾノシシウド」「エゾノヨロイグサ」「エゾニュウ」「ミソガワソウ」「ツリガネニンジン」などがたくさん咲いていた。(写真はお花畑の花5景)

Img_5244Img_5250Img_5245_2Img_5246_2 最後は ⑧ スコトン岬 である。礼文島最北端の地である。以前は稚内の宗谷岬とともに日本最北端の地と表示していたが、測量の結果宗谷岬の方が少しだけ北に位置していることが判明し、以後は再北限の地と名乗るようにしたとのことである。(写真はスコトン岬とトド島4景)

Img_5255Img_5258_2 スコトン岬から南下し、フェリーターミナル近くの礼文温泉三井観光ホテルが今宵の宿である。香深港からも利尻富士が良く見える。今夜の食事もカニ、ウニ、ホタテ、エビなどの海の幸がたくさん出た。天気も終日良く、満足の2日目だった。(写真は夕方の利尻富士、海の幸の夕食)

(以下次号)

2017年8月11日 (金)

利尻島・礼文島 [11景] 夏の花物語3日間のツアーに参加して 1

出発まで

平成28年(2016)に利尻・礼文旅行を検討していたが、日程が合わず代わりにクラブツーリズムの「北海道さいはての絶景と食の競演 4日間」という羽田空港から10月5日出発のツアーに参加した。その時はもうこれが最後の遠距離ツアー旅行だと思っていたが、それから半年経ったころ、クラブツーリズムから利尻・礼文巡りの案内が届き、体調もまあまあだったので性懲りもなく申し込むことにした。

今回の旅行は往復羽田空港から新千歳空港を経由して利尻空港にダイレクトイン、ダイレクトアウトというもので、7月中旬から8月上旬までに14日間の出発日がありその全出発日が出発保証だというので、このツアーの人気があるのが分かる。その中で日程の都合に合わせて7月26日(水)に出発し、28日(金)に帰着する便に申し込んだ、

 コースは羽田空港からB777-300という512名の乗客定員の全日空機で新千歳空港に飛び、B737-500という126名の乗客定員の全日空機に乗り換えて利尻空港まで飛ぶというもので、利尻島では見どころ11景のうち姫沼、南濱湿原の2景を礼文島では桃岩展望台ミニハイキングを花ガイド同行で探勝し、ガイディングレシーバーで列の最後までガイドの話が聞こえるように設定されているとのことである。なお11景は数字などを太字で示した場所である。

天候は予定日の2日から3日前は良くなかったが、当日は晴れから曇りでまあまあのようだった。気温は17度から22度ぐらいのようなので長袖で腕まくりできるシャツとジャンパー、雨具上下を用意し、靴はキャラバンシューズの古いのがあったが履いてみると重いので、アシックスの「旅日和」という靴を購入して履いていった。

第1日目 出発-羽田空港-利尻空港- ➀姫沼園地- ②オタトマリ沼-
③南浜湿原駅- ④仙法志御崎公園-利尻温泉ホテル利尻 

 7月26日朝7:00、羽田行の日立電鉄高速バスに水戸大洗ICから乗車し出発する。料金は3500円でJR常磐線より安く、モノレールなどへの乗り換えもなくゆっくり座っていけるので便利なので利用することが多い、羽田の集合時間9:55に対し、9:25到着予定で、羽田空港出発は11:00の飛行機なので待ち時間もあり安心である。

 ところがこの日は様子が違い、途中で首都高速が渋滞で羽田着は11時過ぎになりそうだという連絡が入り、早く着くには八潮PAからつくばエクスプレス(TX)八潮駅に行き、秋葉原からJRで浜松町に行き、モノレールに乗り換えていった方が早いということになった。そして同じ日立電鉄の東京駅行き高速バスに矢田部東ICで乗り換えることが出来るというのでそのルートに変更することにした。本来の休憩場所は守谷SAなのだが、こんな時の緊急処置が決まっているらしい。

 ルートを変更して東京駅行のバスに乗り換え、三郷から首都高速に入ると途端に渋滞になり、三郷インターから10分以上掛って八潮PAに着く。東京には電車か空港までの高速バスしか使っていなかったのでTXの八潮駅があるのも知らなかった。一緒に降りた人の後について歩いて7~8分で八潮駅に着く。高速バスを降りるときに100円で秋葉原までの通常運賃470円の乗り継ぎ乗車券を購入できる。これは「レール&高速バスライド」という方式だそうである。

 とにかくこれで秋葉原まで行き、JR京浜線で浜松町まで行き、モノレールで羽田空港第2ターミナルに到着したのは10:15だった。直ぐ搭乗手続きをし、おにぎり弁当で遅い朝食を食べると直ぐ出発だった。

Img_4978_2Img_4980_4Img_4982_2Img_4985 新千歳空港着は12:35で35分待ちの13:10に利尻空港に出発する。利尻空港着14:00で空港からは青空の下、利尻富士がくっきり見えた。空港待合室に添乗員が待っており、利尻島と礼文島のパンフレットを貰った。(写真は利尻空港に到着した乗客、到着便と利尻岳、快晴の利尻岳、空港入口付近)

Rishiriislandairplane 利尻島はほぼ円形の島で島の中央部に利尻富士ともいわれる日本最北の百名山である利尻岳(1721m)があり、その山すそは海岸まで続き、島のどこからでもその雄大な山容を眺められまた礼文島から見ると海から聳えている様に見えるので海の名峰ともいわれる。海岸線の道路を通り、島を一周するは車で2時間半ほどだが、緯度が高いため、本州では2000m以上の高地でしか見られない高山植物が平地でも見られ、見どころも多くあるので、礼文島とともに花の浮島と呼ばれている。(写真は利尻島全景~ウイキペディアより)

Img_4984_2Img_4986  空港の外には宗谷バスとガイドが待っており直ぐ出発する。乗客は33名で運転手、添乗員とバスガイドを合わせて36人の乗員である。添乗員はこんなに利尻岳がはっきり見えるのは久し振りで、昨日までは見えない日が多かった。3日間山頂が見えない日も多いのだと言っていた。(写真は乗車する宗谷バス、バスガイドの挨拶))

Img_4989Img_4990Img_4991Img_4992aImg_4996  最初の観光地点は➀姫沼園地である。駐車場には女性の花ガイドが待っていた。バスの車中でガイディングレシーバーの機器が渡されイアホーンなどを取り付けてあったので、早速ガイドが話始める。姫沼に着く前の小径から花の説明があった。「キタノコギリソウ」「ナミキソウ」「ヨツバヒヨドリ」などである。(写真は姫沼園地入口、花ガイド、「キタノコギリソウ」、「ナミキソウ」、「ヨツバヒヨドリの花」)

Img_4999Img_5003  姫沼は周囲1キロほどのほぼ円形の)沼で、大正の初め、ヒメマスを養殖したため命名された。この沼から眺める利尻富士の眺めと風のない早朝に見られる逆さ富士の美しさが知られているそうだが、この日はそよ風が吹き、逆さ富士は見られなかったが、姫沼とその先にそびえる利尻岳の眺めは素晴らしかった。(写真は姫沼湖畔、姫沼と利尻岳)

Img_5006Img_5010aImg_5023Img_5024Img_5025  沼を一周する木道の散策路があり、花ガイドの案内で周囲の植物の説明を聞きながら20分ほどで一周する。ところどころ植物の名前を記した名札があり、花ガイドの説明を助けてくれる。(写真は名札のある植物「イワカガミ」、「ウメガサソウ」、「エゾスズラン」、「イチヤクソウ」、「シャクジョウソウ」の花)

Img_5007Img_5009Img_5012Img_5014Img_5016Img_5021

 他にも「エゾゴマナ」「さわふたぎ」の青い実、「くるまゆり」「ツルアジサイ」「オニシモツケ」「ガマズミ」の実、などの説明を受けた。
花ガイドの説明する花の写真を撮るのが精いっぱいで、花の名前は後から図鑑を広げて記入したので、間違っているのもあるかもしれない。(写真は「エゾゴマナ」「さわふたぎ」の青い実、「くるまゆり」「ツルアジサイ」「オニシモツケ」「ガマズミ」の実)

Img_5028  姫沼に行く道筋の高台に姫沼展望台という見晴らしの良い場所があり、沖合を豪華客船「飛鳥Ⅱ」が航行しているのが見えた。

(写真は姫沼展望台からの眺め)

Img_5034Img_5032Img_5035201501_075whitelover1 次に向かったのは ②オタトマリ沼である。ここも沼の周囲を一周する木道の散策路があり、約40分で一周できるが今回は付近の散策だけだった。この沼は「白い恋人」のパッケージになっているので有名である。オタトマリとはアイヌ語で「砂のある入江」のことで、近くにある三日月沼とともに沼浦湿原を構成している。(写真はオタトマリ沼の標示と利尻岳、利尻岳とオタトマリ沼、沼浦湿原の解説板、白い恋人のパッケージの一部)

 この沼は姫沼が島の北側にあったのに対して島の南側に位置しているので、利尻岳の山容がだいぶ変わって見える。この沼は湖畔で小休止しただけで、近くの南浜湿原に向かった。

Img_5038Img_5041Img_5051 ③南浜湿原では姫沼と同じ花ガイドが説明してくれた。入口を入ったところにあるメヌウショロ沼に利尻岳の逆さ富士が綺麗に映っていた。この湿原は高層湿原の「ミズゴケ」と低層湿原の「ミズバショウ」が同じように分布している貴重な場所だということである。(写真は南浜湿原入り口付近、湿原からの利尻岳、メヌウショロ沼に映る逆さ富士)

Img_5046Img_5042Img_5043 湿原巡りのうち全体の半分近くを占めるメヌウショロ沼のある一周0.4キロの木道遊歩道を行く。「サワギキョウ」がたくさん咲いていた。「モウセンゴケ」もあったが今の季節は他に目立った花は少なかった。(写真は南浜湿原案内板、「サワギキョウ」「モウセンゴケ」)

Img_5054_2Img_5057_2Img_5062Img_5061_2 南浜湿原から車で5分程行くと ④仙法志御崎公園に着く。此処は島の最南端で利尻岳が噴火した時に海に流出した溶岩によって出来た独特な海岸の風景と、尻富士の風景がマッチし、島を代表する景勝地になっている。また生きたウニや昆布を間近で観察できる天然の自然磯観察場があり、その中にゴマフアザラシが2頭住んでいるのが見られる。100円で餌付けができるそうである。(写真は仙法志御崎海岸の碑、海岸の岩場と利尻岳、利尻岳とアザラシの看板、2頭のアザラシ)

  もう夕方の6時近くなり今日の観光は終わり、ここから島の西部にある本日の宿「利尻温泉町営ホテル利尻」に向かった。

Img_5073Img_5077Img_5078 ホテルに到着したのはちょうど太陽が日本海に沈むところであり、屋上に上がって沈みゆく太陽を写し、今日一日の晴天を感謝し明日の好天を祈った。

今夜の食事は生うにの先付、サーモン、縞ぞい、ホタテ、甘えびの刺身、毛ガニ、そうめん昆布、ホッケの煮つけなど利尻、宗谷の海産物がたくさん出た。飲み物もちろん当地の「利尻」という冷酒である。(写真は海に沈む夕陽、食事献立、飲み物)

(以下次号)

2017年6月30日 (金)

花畑・菜園便り(5)

 
 「花畑・菜園便り」の6月の花畑・菜園の報告である。

[ 花畑 ]

Img_4770_2Img_4805Img_4834Img_4803Img_4789  4月のチューリップ、5月のクレマチス、バラの後の花畑の主役はカワラナデシコである。(写真はカワラナデシコ5景)

Img_4793Img_4791  カワラナデシコはチューリップのように明るく派手な花ではなく、群生させても薄いピンクの花はいかにも頼りなく見える。やや濃いめの赤紫花の種類は派手だが少数である。
 ナデシコは秋の七草の一つとされているが我が家では咲くのは6月である。カワラナデシコはナデシコ科ナデシコ属であるがカワラナデシコの楚々とした感じが6月の花として似合っていると思う。(写真はカワラナデシコ2景)

Img_4768Img_4776 備前堀方面の道路との境界に植えてあるさつき「大盃」も6月になると花盛りである。大きい株を4個と中くらいと小さい株を11個植えてあるが、来年は剪定をして樹形を揃えていきたい。(写真はさつき「大盃」2景)


Img_4778Img_4792Img_4861Img_4857Img_4852Img_4862 花菱草も先月と変わらず黄色と白の花が良く咲いている。クレマチスの紫、白の花もまだ新しい花をつけている。(写真は花菱草4景とクレマチス2景)

Img_4849Img_4835Img_4836Img_4851 今年は 金魚草、ゴテチャを種から育てたがやっと花がつき始めた。ゴテチャは北アメリカ原産でアカバナ科に属しているそうである。この花は色待宵草という情緒のある別名があるのだが一般的にはゴテチアまたはゴテチャと呼ばれている。(写真は金魚草とゴテチャ4景)

Img_4781Img_4808Img_4830Img_4840Img_4798_2 ラベンダーは妻が苗を2本購入して植えたものである。ラベンダーは鮮やかな紫色と心地よい香りが魅力のハーブで、本来は木なのだが、多年草として扱われている。春に挿し木で増やせるというので、枯れなければ来年はもっと増やしていこうと思っている。
 マーガレットはしばらく前に植えたものがだいぶ増えて、白い花が一群落になって咲いている。和名はモクシュンギクだそうだがあまり使われていない。(写真はラベンダー2景、マーガレット3景)

[ 菜園 ]

Img_4783Img_4787Img_4853Img_4844Img_4843 菜園の方は、玉ねぎを収穫し、馬鈴薯も雨の合間を見て収穫し始めたがまだ三分の一しか掘っていない。ブルーベリーは最盛期で、毎日小さい金網のざるに8分目くらいの収穫がある。(写真は収穫した玉ねぎ2景、馬鈴薯、ブルーベリーの木と収穫したブルーベリー)

Img_4854Img_4860Img_4845Img_4846Img_4847 Img_4848スイカは3本の小玉スイカの苗を植えたが、1本枯れてしまった。残った2本は元気に育っている。ナス、トマトも順調に育っている。(写真はスイカ畑、ナス、トマト各2景)

(この項終わり)

2017年6月23日 (金)

平成29年バラ園巡り(3)

4.茨城県フラワーパーク 

 前の週に「坂本バラ園」「ローズガーデン森谷」「茨城県植物園」の3か所のバラ園を訪問したが、そのちょうど1週間後の6月3日土曜日に「茨城県フラワーパーク」を訪れた。

Img 石岡市にあるこのフラワーパークは800種、30,000本のバラがありバラのテーマパークとしては東日本最大級だということで、その前に訪れた3か所のバラ園とはけた外れに大きいバラ園である。個人の小さいバラ園2か所と中規模の植物園バラ園を見て結構楽しめたので、大きなバラ園はどこが見どころなのだろうと興味を覚えたせいもある。(写真は入園券)

 茨城県フラワーパークには何回か訪れているが、バラ園だけを見ようと思って出かけたのは初めてである。フラワーパークでは茨城県の花がバラなので、バラの展示には特に力を入れているそうである。

Img_4699_2 今年の茨城県フラワーパークバラまつりは5月15日から6月25日までだが、6月初めが一番の見ごろだというので、6月3日に訪れた。朝10時ごろ到着した。駐車場はほぼ一杯だったが付近の農家の土地をだいぶ借り上げているらしく、後から来る人たちはそちらに誘導されていた。(写真はフラワーパーク入り口付近)


Img_4708Img_4714Img_4702Img_4704_2 入園ゲートを入ると園の右半分がバラのテラスという場所で、斜面に段々につけられた花壇に色系統ごとに分かれたバラが植えられており、フラワードームの温室のある場所まで続いている。(写真はバラのテラスのバラ4景)

Img_4707Img_4703Img_4705Img_4716Img_4717_2 それぞれのバラ群にはバラの名前と品種、造られた年、国名を記した立て札が置かれている。此処のバラの品種系統の記載は「ローズガーデン森谷」とは違ってハイブリット・ティーローズはH・Tと表示されている。フロリバンダローズはFLである。S(ER)はシュラブローズと言ってつるバラにも木立にもなるようなバラで、イングリッシュローズ(ER)もこの系統に含まれる。最初の頃は目についたバラと立て札を撮っていたがあまりにも多くあるので、途中から止めてしまった。(写真はバラ5景)

Img_4727Img_4728Img_4735_2Img_4706 バラのテラスの上方からつるバラのアーチを幾つか撮る。このあたりから遥か下に見える入園口付近ではバラの即売会をやっている。(写真はバラのアーチ3景と入園口付近)

Img_4734Img_4721Img_4722Img_4725Img_4726 フラワードームでは展示の準備中の様子で入れず、裏側の木陰にあったベンチでソフトクリームを食べながら一休みする。ドームの裏側にもバラが植えられている。バラのテラスの上方は芝生の丘になっていて家族連れの人たちが休んでいた。遠くに筑波山が見えた。(写真はバラ4景、芝生の丘)

Img_4736_2Img_4743Img_4754Img_4755Img_4741 フラワードームから坂を下るとバラ品種園というバラの見本園があり、たくさんのバラが品種ごとに1~数本づつ植えられている。バラ品種園に降りると、ここからもバラ園の先に筑波山が良く見えた。(写真はバラ品種園5景)

Img_4738 Img_4739Img_4737その近くには展示栽培温室という建物があり、サツキの展示をしていた。中に入ると立派に仕立てられたサツキが数多く展示されていた。(写真はサツキ3景)

 

Img_4747Img_4749Img_4751Img_4756_4 バラ品種園のバラを眺めながら先に進む。つるバラも大きなものが植えられてあった。バラ品種園の奥の坂道を上がると香りのバラ園という芳香のあるバラを植栽した場所があるが、においの強いバラは見当たらなかった。(写真はつるバラ3景と香りのバラ)

Img_4759Img_4760 Img_4765_4Img_4766_2 香りのバラ園から再びバラのテラスを抜けて、つるバラのある路を通り入門ゲートに戻った。(写真はつるバラ4景)

 

 あまり多くのバラを見たせいか食傷気味になり、入園するときに考えていた気に行ったバラを買おうかという気も無くなり、帰途に就いた。

 今回は2日にわたって違った4か所のバラ園を訪問したが、以前より少しバラの品種や栽培方法などが分かった気がする。最近は年のせいかあまり多くのバラを見るのではなく、気に行ったバラの前で飲み物を飲みながらよもやま話をすることが楽しいと思うようになってきた。

 それにしても沢山のバラをきれいに咲かせるためにご苦労を重ねている人たちには頭が下がる。自分でも我が家にバラを少し植えており、以前は毎週のように消毒や薬剤散布をしたりして世話をしていたが、最近は手入れもおろそかになりがちで、それに伴いバラも勢いがなくなってきたので、これではいけないと刺激を受けた。

 

 (この項終わり)

 写真をクリックすると大きくなります。

 
 

2017年6月15日 (木)

平成29年バラ園巡り(2)

3.茨城県植物園 

 「坂本バラ園」「ローズガーデン森谷」を訪問した帰り道、那珂市の茨城県植物園を訪問した。此処には80種800本のバラ園がある。

 また今日5月27日の土曜日と明28日の日曜日は「春のバラ展」ということで、切りバラのコンテストや展示をするというので、それも併せて見ることにした。

 茨城県植物園は昭和56年に開園して噴水のある沈床園やバラ園、牡丹園、岩石園などに分かれており、また熱帯植物館というガラス張りの温室があり東南アジアの熱帯植物などが多数集められている。今回は時間の制約があり、 [バラ園] と [春のバラ展] だけの見学である。

[バラ園]

Img_4344Img_4343Img_4341Img_4342 入り口を入ると直ぐに噴水のある沈床園があり、チューリップの咲くころは華やかになるが、今は小さな草花がたくさん植えられていた。(写真は植物園の入り口付近にある箱入りの花壇、沈床花壇3景)

Img_4299Img_4303Img_4295Img_4296Img_4306Img_4315Img_4305Img_4304Img_4308Img_4302

 バラ園はあまり大きくはないが、花の色別に分かれて植えられており、品種を書いた表示札が設置されている。花の手入れなどはここの前に見た2つのバラ園とは違い、さすがに素人離れの本格的なものだと感じた。バラの品種は覚えきれないので、きれいに咲いている花を多く撮った。

(写真はバラ園の花10景)

Img_4319Img_4317Img_4312aImg_4314_2Img_4316Img_4301

 園内には、赤と黄色のつるバラを這わせたバラのアーチがあるがまだ完全なアーチにはなっていなかった。(写真はアーチとバラ6景)

Img_4307_2Img_4310Img_4318  近くには沈床園の噴水や四阿などが見えており、良い点景になっていた。

(写真は噴水とバラ2景、四阿とバラ)

 バラ園から春のバラ展が開催されている展示室に行く。

[春のバラ展]

Img_4320Img_4324 Img_4337Img_4323Img_4339Img_4322_3

 展示会場に続く坂道には鉢植えのバラがたくさん置かれていた。

(写真は展示会場に続く道の鉢植えのバラ6景)

Img_4331Img_4336Img_4335Img_4330Img_4333Img_4332

 春のバラ展は、茨城バラ会県北という団体が協力して切りバラの展示紹介、装飾展示、コンテストなどを行うというもので、250点の切りバラが展示されるという。(写真は会場風景3景、入賞したバラ花3景) 

Img_4325Img_4328Img_4329_2Img_4326_2Img_4334 展示会場には鉢植えやデコレーション、大輪種一輪花、二輪組花、房咲き三枝などの種目ごとにコンテストが行われ、上位入賞者の名前が記されていた。どのバラも素晴らしくこれほどの花を咲かせるのはさぞ大変だったろうと思った。(写真は入賞したバラ花5景)

 加倉井という人の名が多かったが、きっと現在の第一人者なのだろう。

 展示された切りバラは明日のバラ展終了後、希望者にプレゼントされるそうである。

 (以下次号)

 写真をクリックすると大きくなります。

2017年6月13日 (火)

平成29年バラ園巡り(1)

 朝日新聞に毎月「定年時代」というチラシが入ってくるが、その5月号に「夫婦で移住、バラ園運営」という見出しで茨城県大子町の「ローズガーデン森谷」というバラ園の紹介があった。

 また同じく新聞と一緒に「週刊 茨城朝日」が入ってくるが、その5月17日号に「気分も華やかに バラの季節到来」という見出しで、日立市の「坂本バラ園」や茨城県植物園の「春のバラ展」などの紹介があった。

 今年は近くのバラを見に行こうかと家内と話をして5月27日の土曜日にバラ園巡りをすることにした。順序として最初に日立市東河内(ひがしごうど)町にある「坂本バラ園」から回ることにした。

1.「坂本バラ園」

 当日は朝、雨が降っていたが昼間は止むということだったので、朝9時ごろ水戸市下市にある我が家を出発した。事前にマップで調べ、玉簾の滝近くの細い道の先であることが分かっていたので、まだ雨が降る中を常陸太田市経由で国道349号線を玉簾から旧道に入った。

 玉簾の滝を過ぎて少し行くと「坂本バラ園」への手造りの案内板があり、そこから狭い別れ道が続いていた。前から車が来たらどうしようかと思いながら怖々上がっていくと幸い車は来ず、バラ園入口の少し道幅が広くなった道路上に車が1台止まっていた。その後ろに車を止めてバラ園に入る。幸い雨は止んだところだった。訪問者は10人位居たので車は下の案内板のところに置いて歩いて来なくてはいけないのかもしれなかった。 

Img_4259_2Img_4258Img_4257Img_4244_2 新聞によると5月25日から6月5日まで約100種、300株のバラのある50坪程度の庭を一般開放する。入場料は100円/人である。毎年県内外から3000人から4000人も訪れるそうである。行った日は雨だったせいか訪れる人はあまり居なかった。入口のところにWELCOME SAKAMOTO の看板があり、登り坂を上がると、きれいな建物の前に鉢植えのバラが並んでいる。建物の前の大きな傘の下は晴れていればお茶などが飲める場所になっている。(写真は入口の看板、入口正面の建物、入口左側のバラ、建物側面のバラ)

Img_4253Img_4238Img_4239Img_4254 建物の近くの花はきれいに咲いていたが、垣根沿いのバラは雨が降ったせいで、下を向いている花が多かった。(写真は雨上がりのバラ4景)

Img_4243Img_4241_2Img_4242 奥に進むとバラのアーチの下に休憩場所があり、天気が良ければのんびりバラを眺めながらゆっくり出来そうである。 さらに進むと獅子の口から水が流れ出ていたり、絵が飾ってあるログハウスなどがあり、訪問者を暖かく迎えてくれる。(写真はバラのアーチとその下のテーブルとイス、獅子の口から水が流れているレリーフ、ログハウス)

Img_4246Img_4249Img_4245 またバラを這わせる器具やしゃれたブランコなどもあり、バラをより楽しめるように考えられている。規模はあまり大きくはないが個人のバラ園としての温かい雰囲気がある。今回は雨の後だったのが少し残念だった。(写真はブランコ、噴水の置物など、バラを這わせる金具)

2 「ローズガーデン森谷」

 再び国道349号線を大子町に向かって走る。折橋から国道461号線に乗り、山越えをして竜神大吊橋からの県道に出会う。国道461号線は国道なのに大型車通行禁止になっており途中ですれ違うのも困難な道路だった。

 しかし山越えの後の川沿いの道は本来の国道の快適な道路になって月居トンネルを過ぎ、さらに袋田の滝からの道と合わさると国道118号線と同じ道路になり大子町市街地に出る。「道の駅奥久慈だいご」で久慈川に沿って続く国道118号と別れて、国道461号は栃木県黒羽に向かう道になる。

 「ゆばの里 豆仙」への案内がある道を右折し、「ローズガーデン森谷」の案内看板を見ながら行くと塩之沢温泉近くにバラ園がある。「定年時代」という新聞チラシの文面を見ると大子町が「町所有の山田ふるさと農園への移住者に土地を20年間無償貸与する」という施策を行うことを知って、会社を定年退職後千葉県から移住してきたとあった。

 約550坪の敷地に130種、1200本のバラを植えて、2009年から大子町で初めてのバラ園として「ローズガーデン森谷」をオープンしているということであり、入園料は300円/人である。

 再び国道349号線を大子町に向かって走る。折橋から国道461号線に乗り、山越えをして竜神大吊橋からの県道に出会う。国道461号線は国道なのに大型車通行禁止になっており途中ですれ違うのも困難な道路だった。

 しかし山越えの後の川沿いの道は本来の国道の快適な道路になって月居トンネルを過ぎ、さらに袋田の滝からの道と合わさると国道118号線と同じ道路になり大子町市街地に出る。「道の駅奥久慈だいご」で久慈川に沿って続く国道118号と別れて、国道461号は栃木県黒羽に向かう道になる。

 「ゆばの里 豆仙」への案内がある道を右折し、「ローズガーデン森谷」の案内看板を見ながら行くと塩之沢温泉近くにバラ園がある。「定年時代」という新聞チラシの文面を見ると大子町が「町所有の山田ふるさと農園への移住者に土地を20年間無償貸与する」という施策を行うことを知って、会社を定年退職後千葉県から移住してきたとあった。

 約550坪の敷地に130種、1200本のバラを植えて、2009年から大子町で初めてのバラ園として「ローズガーデン森谷」をオープンしているということであり、入園料は300円/人である。

Img_4292_2Img_4262_2Img_4294Img_4286 道路の外側からつるバラや園内のバラを眺め中に入る。最初に訪問した「坂本バラ園」は山道を上がっていった先にあったが、「ローズガーデン森谷」は平地で周りの道路も広い。垣根に這わせたつるバラや園内に咲くバラを眺めながら中に入る。雨は上がっていたが曇天である。(写真は道路から眺めたバラ園4景)

Img_4267Img_4290Img_4277Img_4275 園の外から眺めた時に目立った白い花はバラではなく、香りの良い梅花空木(バイカウツギ)だった。その先に建物があり、小径の両側にはバラが植えられていて花の名前を書いた木製の名札が置かれている。(写真はバイカウツギ、建物とバイカウツギ、ミッシェル(H)、フレグラント・アプリコット(H)

Img_4273Img_4276Img_4283Img_4288 名前の下にあるHはハイブリットティーローズのことで、四季咲きの大輪一輪咲きを表す。またFはフロリバンダローズで花がたくさん咲くバラのことである。またCℓはクライミングローズのことで、つるバラを表す用語である。(写真はノックアウト(F)、ラブ(H)、桜貝(F)、チンチン(F))

Img_4281Img_4271Img_4289Img_4284Img_4274_2園ではつるバラを絡ませる支柱に間伐材を活用しており、普通の垣根に這わせるよりだいぶ高い場所まで咲かせている。バラ園の用具は主に夫婦二人で作っており、バラの消毒や除草もほとんど二人でしているそうで、作業が間に合わないと言っていた。(写真は高い支柱のつるバラ2景、通常の垣根のバラ3景)

Img_4278Img_4266Img_4269Img_4287Img_4272 他にもいろいろなバラを見せて貰った。訪問したのは土曜日だったが天気があまり良くなかったせいかほかの訪問客はおらず、住まいの前にあるテラスでお茶をご馳走になり、此処のバラ園を開く前に、県のフラワーパークに3か月実習に行っていろいろ教えて貰った話などしてくれた。また40年ほど前につるサーカスという黄色の芳香性の良いつるバラを植えたことがあったので、その話をしたところ、ネットで調べてくれて、今でもあるということだった。(写真はいろいろな色のバラ5景)

 最初に訪問した「坂本バラ園」はバラ以外のブランコだの置物などの小道具が多く置かれており、バラの花とともに楽しめる、こじんまりとした印象だったが、ここ「ローズガーデン森谷」はバラの種類も多く、それぞれのバラの名前も表示してあり、少し傾斜した広々と感じさせる敷地にゆったりと咲かせており、「坂本バラ園」とは違った楽しみがあった。

(以下次号)

2017年5月22日 (月)

平成29年偕楽園のつつじ

Img_4069_2Img_4072_2 今年のゴールデンウイークの5月3日に水戸偕楽園のつつじを見に行った。偕楽園は2月の観梅が有名だが、4月には桜が咲き、5月になると日の出つつじが真っ赤な花を咲かせる。そして9月には萩の花が咲くのである。

Img_4073Img_4074_2 2月の観梅は広い梅林に行き、そこでいろんな種類の梅を眺めるので、文字通りの観梅なのだが、桜から萩までは好文亭とのコラボレーションが楽しめるように配置がされており、記念撮影にはもってこいの風景になっている。

 ゴールデンウイークの間は水戸黄門一行がつつじの咲いている場所で観客と一緒に記念撮影をしている。

Img_4079_2Img_4083_3 Img_4082Img_4084 また好文亭から眺めると好文亭庭園とその先の広場に咲く花や千波湖の素晴らしい情景が眺められ、更に偕楽園本園に続く偕楽園公園の緑一色に広がった光景など、いつまでも見飽きない風景が続いている。

Img_4086_2Img_4087Img_4089 偕楽園の東門付近から坂道を下る小径を行くと、平戸つつじの群落がある。その小径をさらに進むと水戸八景の千湖の暮雪碑や正岡子規の句碑のある南崖を下り、南門から梅桜橋に至る道に続いており、偕楽園公園全体を見渡すと花の季節以外でものんびり散策する小径や場所には事欠かない。

(この項終わり)

2017年4月23日 (日)

平成29年の桜②--阿弥陀寺のしだれ桜、偕楽園左近の桜など

  平成29年の桜①に引き続き今年見た桜について述べる。

4.那珂市阿弥陀寺のしだれ桜

Img_3883bImg_3886bImg_3887bImg_3892b 那珂市額田南郷に浄土真宗大谷派の阿弥陀寺という寺があり、その境内に樹齢320年といわれるしだれ桜がある。4月10日にこの付近でゴルフをやったのでその帰りに立ち寄った。(写真は阿弥陀寺のしだれ桜4景)

Img_3889b この寺の山門は2階建てで、2階は鐘楼になっている。しだれ桜はそのすぐ先にある。最近はライトアップもやるので、夜も参詣の人が多いそうである。(写真は阿弥陀寺の山門としだれ桜)

5.偕楽園の左近の桜

Img_3897b 今年(平成29年)4月12日に、偕楽園から千波湖周辺の桜を見に行った。今頃は偕楽園の左近の桜や枝ぶりの良い二季桜が見ごろを迎えるのではないかと思ったからである。(写真は左近の桜)

Img_3905aImg_3903bImg_3905b 平成29年の桜 水戸偕楽園には梅林ばかりでなく桜も約130本あり、観梅の季節の後も桜の花見が楽しめる。なかでも好文亭近くにある左近の桜は茨城一本桜番付で平成二十九年の東横綱になった名木である。(写真は左近の桜3景)

 この桜は徳川斉昭夫人が宮家から降嫁された時、仁孝天皇から京都御所の左近の桜の鉢植えを賜り、東京小石川の水戸後楽園邸に植えられ、水戸弘道館落成により弘道館正面玄関前に移植されたものが始まりで、昭和三十八年の弘道館改修工事完成時に枯死した桜の代わりに、京都御所の左近の桜の系統の幼樹2本を貰って弘道館と偕楽園に植えたものである。

Img_3904bImg_3906b 弘道館の左近の桜は弘道館正面玄関前にあり、同時期に花を咲かせるが樹形や周囲の景観を含めた風景は偕楽園の左近の桜の方が勝っている。この2本の桜は白山桜という山桜の一種だそうである。(写真は左近の桜2景)


Iba1a  この桜と好文亭のある風景は茨城を代表する写真と思い、小生のホームページ「旅のつれづれ」のトップページにも使用させて貰っている。


Img_3898bImg_3908bImg_3896b 他にも二季咲桜という秋にも花が咲くという枝ぶりの良い桜があり、この桜も満開で見ごたえがある。しかし秋は春のように花で木が覆われる状態では無いらしい。他にも梅桜橋付近の水辺に咲く桜など偕楽園ならではの風景が見られる。(写真は二季咲桜2景と水辺の桜) 

Img_2Img_3910bImg_3911bImg_3918bImg_3919b 好文亭に入る。観梅の頃は混み合うが桜の頃の平日は観客は少なく、奥御殿の花の襖絵の部屋もゆっくり鑑賞できた。始めは調理室として利用された菊の間、桃の間である。次が藩主夫人のお付きの女性の詰め所であるつつじの間、桜の間、萩の間がある。(写真は好文亭入場券、菊の間、桃の間、桜の間、萩の間)

Img_3912bImg_3913bImg_3915bImg_3916bImg_3920b 続いて藩主夫人の座所である松の間、控えの間の紅葉の間が続き、更に竹の間、梅の間がある。梅の間は皇族の休憩室として利用されたといわれる。これらの襖絵は東京芸大の須田珙中(きょうちゅう)・田中青坪(せいひょう)両先生の作ということである。奥御殿1階の廊下から好文亭庭園とその先に、左近の桜の整った花木が美しい姿を見せる。写真は松の間、紅葉の間、竹の間、梅の間、1階廊下からの左近の桜)

Img_3921bImg_3922bImg_3923bImg_3924b 2階は武者の控室になる。3階は楽寿楼と称し、藩主の斉昭公がこの場所から景観を眺めながら想を練ったということであり、楽寿楼と称した解説文が置かれている。現在でもここからの左近の桜や千波湖の眺めは素晴らしい。(写真は楽寿楼の間、楽寿楼の解説文、楽寿楼からの眺望2景)

Img_3929bImg_3930bImg_3931bImg_3932b 偕楽園本園から梅桜橋でJR常磐線を越して偕楽園公園拡張部に回る。護国神社入口の向かいに大きなソメイヨシノが1本だけ優美な姿を見せている。その先には紅しだれの若木の先に好文亭が見えた。偕楽園公園センター近くの小川に影を映すソメイヨシノも情緒がある。(写真は偕楽園公園拡張部入口にあるソメイヨシノの大木、紅しだれと好文亭2景、小川とソメイヨシノ)

6.千波湖の桜

Img_3935bImg_3936bImg_3941b 最後に千波湖と桜川が眺められる地点に行く。桜川の先に千波湖の周遊道路があり、その先に千波湖が広がる場所だが、水辺、草の緑、更に青い空とそよ風が柔らかく頬を撫でるような風景はいつ見ても心が洗われる感じがするが、周遊道路には桜並木があるので、桜の季節はまた格別である。(写真は桜川と千波湖、と桜3景)
 
 今年もたくさんの桜を見ることが出来て、腰の痛み、足の痛みにかかわらず生きている幸せを感じる喜びがあった。

(この項終わり)
 

2017年4月18日 (火)

平成29年の桜①--水戸市のしだれ桜

 今年の桜見物はどうしようかと思ったが、テレビなどで桜の開花情報などを見るうちに、近くにある桜でも見てみようかと近接の桜を.何か所か見に行くことにした。

 最初は水戸市の大洗寄りにある、しだれ桜で知られた六地蔵寺、宝蔵寺、常照寺の3っつの寺院である。

1.六地蔵寺のしだれ桜

Img_3823bImg_3843bImg_3844b 小生の家は水戸市下市の備前堀に面して少し市街地から離れた田園地帯にある。大洗街道(国道51号線)の近くで、六反田の六地蔵といわれる六地蔵寺には車で5~10分の至近距離である。

Img_3846bImg_3860b 水戸近辺は桜の開花時期に低温に見舞われ、東京が満開の頃水戸市の開花宣言が出て東京より一週間ほど遅れていた。六地蔵寺の桜も最近の暖冬気味の気温で、以前は4月8日の灌仏会の頃が満開だったが、ここ数年は3月末から4月初めが満開になっており、花まつりの灌仏会にふるまわれる甘茶はすっかりご無沙汰になっていた。(写真は満開のしだれ桜5景)

Img_3850bImg_3848b しかし今年は開花時期に低温が続いたこともあり、久し振りに4月8日に訪問した時が満開だった。そのため久し振りにお釈迦様の像に甘茶を掛け、甘茶を飲むことができた。(写真は花まつりの日にだけ置かれるお釈迦様の像2景)

Img_3854bImg_3856b 六地蔵寺は本殿の他に水戸光圀が寄進した地蔵堂があり、本尊である6体の六地蔵菩薩立像が安置されているが、地蔵堂の前にも六地蔵の石仏像が置かれている。石像を覆うように咲く桜はソメイヨシノである。(写真は六地蔵石仏とソメイヨシノ2景)

Img_3830b_2Img_3847b 弘法大師像の上には本殿の正面にある老木の後を継ぐ枝垂れ桜があり、主役の座がそろそろ移りそうである。(写真は後継ぎの桜2景)

Img_3861b 昨年(平成28年)の六地蔵寺の桜についてはYou Tubeで「六地蔵寺のしだれ桜」としてアップしてあり、また平成25年に「水戸市六地蔵寺桜20年の変遷」として以前から参詣していた写真などをアップしたホームページがあるのでご覧になってください。(写真は老木と若木の六地蔵桜)

2.宝蔵寺のしだれ桜

Img_3975b_2Img_3965b 六地蔵寺から国道51号線(大洗街道)を水戸市街地に向かうと水戸市谷田町地内の少し入ったところに宝蔵寺という六地蔵寺と同じ真言宗豊山派の寺院がある。山門に上がる階段の両側にはソメイヨシノがたくさん咲いている。(写真は山門と桜2景)

Img_3834bImg_3836bImg_3838b 山門を入ると向かって左手にしだれ桜がある。早咲きの一重のしだれで、ソメイヨシノが咲き始めの頃満開になる。(写真は早咲きの一重のしだれ桜3景)

Img_3839bImg_3837b_2Img_3835b ピンクの桜だが撮影する位置や光線の具合によってや赤にも見える。寺の建造物ともマッチして落ち着いた雰囲気がある。
このしだれ桜は六地蔵寺の桜と同じころ咲くので、覚えやすい。(写真は同上のしだれ桜3景)

Img_3992bImg_3998bImg_3995bImg_3993bImg_3971b_2 宝蔵寺にはもう一種類、八重咲の紅しだれ桜がある。4本あるがまだ若木である。一重のしだれより10日くらい遅いのでソメイヨシノが散り始めの頃満開になる。一重のしだれ桜、ソメイヨシノ、八重のしだれ桜は咲く時期が微妙に違っているので、2回から3回訪問しないとそれぞれの満開の時の写真は撮れない。(写真は八重の紅しだれ5景)

3.常照寺のしだれ桜

Img_3882b 水戸市吉田町にある常照寺は、備前堀から歩いて10~15分南下したところにある。戦国時代に吉田城があったところで、佐竹氏が秋田に移封されたことで廃城になり、その後水戸光圀によって創建された臨済宗大徳寺派の寺院である。(写真は常照寺山門)

Img_3880b_3Img_3876bImg_3875bImg_3870b 寺の山門から石段を登り、赴きのある長い石畳が続く参道を進むと中門がある。中門をくぐると太い幹を持つソメイヨシノの大木が迎えてくれる。境内にもあちこちに大きなソメイヨシノがある。(写真は中門、中門近くのソメイヨシノ2景、境内にあるソメイヨシノ)

Img_3866b_2Img_3874bImg_3865bImg_3873b さらに進むと参道の右側に紅しだれの老木がちょうど満開になった花を咲かせており、以前と同様の風情を見せてくれていた。この寺では、以前は4月第1日曜日に行くとお茶の接待をしてくれたが、近は分からない。(写真は紅しだれ桜の老木4景)

Img_3872bImg_3867bImg_3868b 近くにはその子供と思われる若木が数本あり、同じ紅色の花をたくさん付けていた。(写真は若木の紅しだれの花3景)

 常照寺の東側には常照寺池という水辺があり、夏には蛍が飛び交い、冬は白鳥や鴨が半分凍結した池を泳いでいて、のんびり散策するのに良い場所である。

(以下次号)

2017年3月 1日 (水)

迎賓館赤坂離宮・目黒雅叙園「百段雛まつり」見学記

Gei01 先日(平成29年2月20日)クラブツーリズムのバスツアーで赤坂離宮と目黒雅叙園に行った。クラブツーリズムでの旅行は茨城空港からの関西、九州、北海道旅行などに何回か利用したことがあるが茨城県内出発の日帰りバス旅行は初めてである。

 毎週金曜日にBS日テレで「ぶらぶら美術館・博物館」という番組が放映されているが、1~2か月前に赤坂離宮が紹介されていた。赤坂離宮は昔ハトバスの車窓から眺めた事があり、機会があれば行ってみたいと思っていた。目黒雅叙園も毎週土曜日のNHK総合で放映される「ブラタモリ」で最近紹介されたので興味があった。

 水戸駅前を7時55分に出発する。バスは水戸始発のものだけでも2月中に3回あるが
今回はバス2台で80名の参加者があったそうで驚いた。女性客が多いのは百段雛まつり目当てのせいだと思った。天気予報は午前中晴れ、午後は曇りで夕方雨という変りやすく、風が強いと云う事だった。

Gei03 道路は首都高もあまり混んでおらず、最初の目的地であるお台場近くにある「有明サンルートホテル」での11時20分からのバイキング昼食時間より40分早い10時40分にホテルに到着した。ホテルの庭園側に出ると夢の大橋という広い遊歩道を通って東京レジャーランドと大観覧車からセントラル広場に続くシンボルプロムナード公園がある。時間があるので、観覧車付近まで行こうと思ったが強い向かい風が吹き付けてなかなか歩けず夢の大橋近くまでで断念して戻った。写真の左側にある大きな建物は東京ベイコートクラブという高級会員制ホテルで二つのタワーがつながっている所にスパとプールがあるそうである。

1.迎賓館赤坂離宮

Gei04 有明サンルートホテルでバイキングの昼食を食べて迎賓館赤坂離宮に向かう。赤坂離宮は洋風の東宮御所を新たに建設することになり、10年の歳月をかけて明治42年(1909)に完成した西洋風宮殿建築で、戦後、国に移管され外国の賓客を迎える施設が無かったため、赤坂離宮を改修して国の迎賓館に充てることになった。改修工事は昭和33年に始まり昭和49年(1974)に現在の迎賓館赤坂離宮が完成した。また平成21年(2009)には迎賓館赤坂離宮、本館、正門、主庭噴水池等が国宝に指定されている。

Gei05 迎賓館赤坂離宮は平成27年までは夏季の10日間だけ一般公開してきたが、平成28年から外国からの賓客の接待に支障のない範囲で、通年で公開されるようになった。其の内、前庭の定員は制限無しだが、本館と主庭は1日の見学者は3千人に制限されている。

 団体での参加者は迎賓館に入るには事前に参観者の氏名、性別、生年月日、住所を記した名簿を内閣府に提出し、当日は氏名を申告して確認書類を名簿と照合し、荷物検査を受け、飲み物で開栓されているものは一口飲んでからでないと入場出来ないという厳しいチェックがある。また本館内は撮影禁止になっているので、内閣府ホームページからコピーした写真やネット上、或いは絵ハガキなどからコピーした写真を表示した。

Gei06 入館前のチェックが終わると本館西門の入場口から入館する。本館2階への階段を上がると北側に「彩鸞の間」がある。左右にある大きな鏡の上などに鸞(らん)と呼ばれる架空の鳥をデザインした金色の浮彫りがあるのでそう呼ばれている。晩餐会の招待客が国・公賓に謁見したり条約・協定の調印式や公賓とのテレビインタビューなどに使用されるという。

Gei07 次にGei08東側にある「花鳥の間」に入る。天井に描かれた36枚の絵や壁面に飾られた30枚の楕円形の七宝などに花や鳥が描かれていることからそう呼ばれている。この部屋は、主に国・公賓主催の公式晩餐会が催される大食堂で、最大130名の席が設けられる。

Gei09_3Gei10 Gei11 「花鳥の間」を過ぎると大ホールに出る。1階から中央階段を上がった正面の左右の壁面に小磯良平画伯が描いた大きな油絵が飾られている。向って左側が「絵画」という題で、右側が「音楽」という題である。その中央の入り口から真っ直ぐ南側にある扉を開けて入ると「朝日の間」というメインになる部屋なのだが、つい先週の2月15日から改修工事が行われ、約2年間閉室すると云う事で残念ながら見られなかった。この部屋の名は天井に描かれた「朝日を背にして女神が香車を走らせている姿」に由来している。この部屋は国・公賓用のサロンとして、表敬訪問や首脳会談等が行われているという。

Gei12Gei13 2階大ホールを「朝日の間」方面から見ると8本のコリント様式の大円柱が並んでおり、中央のシャンデリアの先に階段の降り口が見られる。階下から見上げると中央階段の床には、イタリア産の大理石が張られ、その上に赤じゅうたんが敷きつめられており、その上に8基の黄金色の大燭台が置かれている。

Gei14 大ホールから2階西側にある「羽衣の間」に入る。この部屋の名は謡曲「羽衣」の景趣を描いた大絵画が天井に描かれていることから来ている。当館で最も大きな部屋で壁は楽器、楽譜などをあしらった石膏の浮彫りで飾られている。正面の中二階にはオーケストラボックスがあり、この部屋が舞踏会場として設計されたことを物語っている。この部屋は雨天の際に歓迎行事を行ったりレセプションや会議場として使用されるそうである。

Gei15Gei16Gei17Gei18Gei19 最後の見学場所「羽衣の間」から階下に降り本館の南側の主庭に出る。ここは全面砂利引きであり多くの松などが植えられ、季節毎の花壇が設けられている。中央に国宝の大噴水があるが残念ながら噴水は出ていなかった。しかし本館を背にした大きな噴水は存在感があり、裏側から眺めた本館のたたずまいも立派である。

Gei20Gei21Gei22 前庭に廻る。正面中央にはバルコニーのついた玄関があり、その上の緑青の屋根には甲冑をかたどった彫刻が左右に置かれており、その下の三角形の部分には菊の紋章と共に鎧兜のレリーフが置かれている。バルコニーの2階右側には農作物やハンマーなどの工具がデザインされて農業・工業の振興を表し、左側のレリーフには楽器・楽譜・パレット・絵筆などがデザインされて芸術の振興を表している。また少し離れた屋根の上部には球形の装飾を4羽の鳳凰が囲み鳳凰の間には皇室と日本政府を表す桐紋が配されている。

Gei23Gei24  松が沢山植えられた砂利道を正門に向かって歩く。見学の入り口は西門だったが出口は正門である。

 

2.目黒雅叙園

Gei31 迎賓館赤坂離宮から目黒雅叙園に行く。目黒雅叙園では「百段雛まつり九州ひな紀行Ⅱ」という企画展を今年(平成29年)1月20日から3月12日まで東京都指定有形文化財である「百段階段」を使用して行うので、それを見学するためである。

 目黒雅叙園は昭和6年(1931)にこの場所に料亭を開業したのが始まりである。そして昭和8年に百人風呂という浴場施設を造り、昭和12年に日本最初の総合結婚式場を作り上げた。そして昭和の戦前には豪華絢爛たる建物や装飾品により「昭和の竜宮城」と呼ばれるようになった。その後「百段階段」がジブリアニメ「千と千尋の神隠し」の舞台モデルになり注目された。

 その後平成14年(2002)に経営破綻し経営者が変わったり旧本館を建替えたりしたが、旧木造の建物のうち現在でも「百段階段」の部分だけが残されている。また新本館には旧館の美術品の散逸を免れたものを使用して居り、現在でも豪華な総合結婚式場・ホテル・レストランとして知られている。

Gei33Gei34 ホテルのフロントまでのエントランスには江戸時代の様子を描いた木彫りの大きな絵が何枚も飾られており、また水中に花が飾られたりしていた。その先にレストラン街があり、フロントまで100m以上続くのだそうである。

Gei35Gei36 「百段階段」の雛まつり会場はフロントに行く道の反対側にあり、エレベーターで行くのだが、エレベーター乗り場に行くまでに野原に雛段を飾った風景や「さげもん」という吊るし飾りが置かれていた。雛まつり会場は撮影禁止という事なのでここの写真だけを撮った。雛まつり会場の写真は目黒雅叙園のホームページなどのネットの写真をコピーした。

Gei37Gei38Gei39 会場に行くエレベーターは扉も内部も螺鈿細工の装飾を施した豪華なものである。エレベーター内部の左右には百獣の王である獅子をモチーフにしたもので、前後は牡丹の図柄のもので、45人乗りという大きなものである。

Gei40Gei41Gei42Gei43Gei44Gei45Gei46Gei47 「百段階段」は昭和10年(1935)に建てられ、目黒雅叙園に現存する唯一の木造建築で、99段の階段廊下を持っているので百段階段と呼ばれている。階段廊下の南面には七つの部屋があり、下から荒木十畝の花鳥画が描かれている「十畝の間」。二番目は一番豪華な「漁樵の間」という部屋で、室内はすべて金箔、金泥、金砂子で仕上げられている。三番目は「草丘の間」で磯部草丘の四季草花絵などが描かれ、四番目は橋本静水などの画家が描いた「静水の間」。五番目が板倉星光が四季草花を描いた「星光の間」。六番目が鏑木清方が美人画や四季草花を描いた「清方の間」。最上階は歴史資料館として利用されているが天井画は松岡映丘門下の作品で、「頂上の間」である。この様に各部屋の天井や欄間には当時の著名な画家達が創り上げた美の世界が描かれておりこれらの部屋を含めた「百段階段」は平成13年(2001)に国の登録有形文化財に、平成21年(2009)に東京都指定有形文化財に指定されている。

Gei48Gei49Gei50Gei51Gei52 雛まつりにはあまり興味が無く、部屋の中の絵画や彫刻に多く眼が行ったが「漁樵の間」に200体以上の人形がひしめき合っていたのには驚いた。他に目黒雅叙園のホームページなどのネットからの写真も示す。

「百段階段」は企画展期間以外は閉ざされているが期間外でも月に何日かは「美と匠の祭典」として専任ガイドの案内による「百段階段見学ツアーとお食事」の会があるので機会があれば行ってみたい気がする。

                                            
 注) 画面をクリックすると大きくなります。

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー