旅行・地域

2018年1月17日 (水)

初詣と白鳥

 平成30年(2018)の年明けには元旦に常陸三ノ宮である水戸市の吉田神社に、そして一月二日には常陸二ノ宮である那珂市の静神社に参拝した。(因みに常陸一ノ宮は鹿嶋市の鹿島神宮である)                                       

1.吉田神社

 吉田神社は我が家から約2㎞ほど離れたところにあり、ウオーキングで往復6,000歩と手ごろな距離である。しかし元日に参拝するのは昨年に続いて2回目で、それ以前には元日はお酒を飲んでテレビを見たり年賀状を読んだりして家に居るのが常だった。

 話は変わるが、松尾芭蕉の「おくのほそ道」の黒羽雲厳寺の段に、仏頂和尚という芭蕉の参禅の師が雲厳寺に居るので、はるばると逢いに行く話が出てくる。その後、仏頂和尚が鹿島の根本寺という寺の住職をしているということを聞いて芭蕉が訪ねて行き、「鹿島詣」という紀行文を著している。ずっと以前にその足跡を訪ねると共に、常陸一ノ宮の鹿島神宮に初詣をしようと1月3日に鹿島神宮と根本寺まで行ったことがある。

 しかしその時は参拝まで1時間待ちとかいうことで、鹿島神宮の初詣は諦め、根本寺を訪問しただけで帰宅した。それ以来、新年の初詣は1月2日に常陸二ノ宮の静神社に行くことに決めていた。

Img_5905_3Img_5920_2Img_5952 水戸市の吉田神社は日本武尊が東夷平定の帰路この地で兵を休まれた古事にのっとり、この地に神社を創建して日本武尊を祭神として祀っている。正面の大鳥居をくぐって長い石段を上がった左手に日本武尊が四方を展望されたという朝日三角山という遺蹟がある。(写真は正面入り口、参道に続く石段、日本武尊御遺蹟の碑)

Img_3625_2Img_5906_2Img_5907 石段を上がると平地になっており、その先に隋神門があるが、階段を登り切ったところから参拝者の列が続いている。拝殿の近くにはいろいろなおみくじが売られていた。(写真は隋神門に続く参詣者の列、拝殿前の参拝者、おみくじ)

Img_5908_2Img_5909Img_5910 Img_5911  拝殿の内部を眺め、更に境内をぐるりと回って本殿を見る。神楽殿には祭礼の時町中を練り歩く神輿とササラが展示されていた。拝殿の横にあるお札やお守りの授与で賑わっている参集殿を抜けて社務所に出る。(写真は拝殿内部、本殿2景、神楽殿)

Img_5912Img_5915Img_5918Img_5919 社務所の広間にあるガラス戸を取り払って小学生を含めた保存会の人たちが、小太鼓や笛でオカメとヒョットコの舞を賑やかに参詣のために並んでいる人たちの列に向かって演じていた。近くで二人の女の子が真剣な表情で見つめていた。(写真はオカメとヒョットコの舞3景と見物の女の子)

2.静神社と古徳沼

 次の1月2日に例年通り常陸二ノ宮の静神社に参拝した。この神社は天保12年(1841)に、火災で焼失していた社殿を徳川斉昭が再建したものである。常陸風土記の久慈郡の条には「静織(しどり)の里」と記されているそうで、それが神社名の由来になったといわれ、白い織物が織られていく様は白蛇のようだということで、静神社のお使いは白蛇であるといわれ、絵馬堂には白蛇の絵馬が多く奉納されている。

Img_5922Img_5930Img_5929 この日の参詣者の列は石段を上がりきる前から並んでいた。去年より列は長いようだ。
 (写真は石段の先の坂道を歩く参詣者の列、神門近くの参詣者の列、拝殿間近の参詣者たち)

Img_5923Img_5925Img_5924 神門を過ぎて拝殿で拝礼する。その後、本殿の周囲を巡り、まだ長く続いている参詣する人の列を見ながら帰路に着いた。(写真は本殿2景、おみくじを読む人たちなど)

Img_5931Img_5932Img_5934Img_5935_2 静神社に参拝した後は近くの古徳沼で白鳥を眺めるのが習慣になっている。
 平成28年の白鳥飛来数は146羽で、最大飛来数は平成2年の238羽だそうである。平成29年は100羽以上にはなりそうであるがまだ判らない。以前は10時と14時半に絵付けをしていたそうで、その時間帯になると今でも白鳥が多く集まってくるらしい。因みにこの日に訪れたのは昼頃だったので白鳥はあまり居なかった。(写真は古徳沼4景)

3.常照寺池

 水戸の吉田神社から少し離れたところに、旧吉田城址の後地に出来た常照寺という寺がある。その寺の東側の湿地に常照寺池という溜池がある。以前は蛍が生息している池ということで、ネットで調べるとその活動状況が判ったが、最近は何も発信されていない。折角活動していたのにどうなっているのだろうか?応援団としては歯がゆい次第である。

Img_5901Img_5904_2Img_5902   この池は小生のウオーキングコースとして週に一回 は訪れている。今は白鳥が飛来しているので楽しみである。
 先日数えたら15羽飛来していた。 餌を与えている人も居られるようで、氷が張っていない時は金網のそばまで来ていることがある。
 岸辺に氷が張ると氷が張らない場所に移動している様子だが、元日に吉田神社に参拝する前に立ち寄ったら氷の上を歩いていた。(写真は元旦の氷上にいる白鳥たち3景)

Img_5838Img_5840Img_5850Img_5852_2Img_5857 それ以前に訪れた時に撮影した写真や、その後1月6日に氷が解けた時の白鳥と合わせてアップしたい。小生の馬鹿チョンカメラではあまりうまく撮れなかったが雰囲気だけは味わえると思う。(写真は常照寺池の白鳥5景)

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(この項終わり)

2017年12月 6日 (水)

2017年 塩原、鬼怒川の紅葉(1)

① 塩原の紅葉

 平成29年11月15日鬼怒川に妻と一泊旅行をした。以前から東急不動産を千株持っており、半期ごとにリゾートホテルの宿泊優待券やゴルフ場の優待券を贈ってくるが優待率もたいしたことが無いので使用することはなかった。ところが今回は3年以上連続して株券を保有している株主には5千円相当のカタログギフトが同時に贈られてきたので、その中のリゾート施設利用券を申し込み、東急ハーベストクラブ鬼怒川に行くことにしたのである。

 行程は北関東自動車道の水戸南ICを出発して東北自動車道に入り、西那須野・塩原ICで降り、国道400号線を通って塩原に行き、日塩もみじラインを通って鬼怒川に行くコースである。今年の紅葉は例年より早めで日塩もみじラインはもう遅いようだった。

 塩原の入口にある「湯の香しおばら」という道の駅にある農村レストラン「関の里」で天もりそばを食べる。栃木県の新そばスタンプラリーに参加している店でうまいそばだった。

Img_0002Img_5747Img_5733Img_5729Img_5728Img_5744 塩原に入り、箒川を堰き止めて出来た塩原ダム湖に架かっているもみじ谷大吊橋に行く。全長320メートルありワイヤーで支える歩道吊橋では日本一だそうで、ずいぶん揺れも大きかった。紅葉は終わりに近かったがまだ赤や黄色の木々が眺められた。(写真は渡橋券、大吊橋入口、吊橋からの入口方面2景、塩原ダム湖2景)

Img_5742Img_5736Img01Img_5737Img_5732Img_5741_2  橋の先は塩原ダム公園として整備され、散策路や塩原ダムまでの遊歩道などが整備されており、最近は恋人の聖地として平成25年(2013年)に吊橋の橋桁とクマタカの雄と雌の木彫りの像を建てたものが認定されたそうである。(写真は塩原ダム公園6景)

Img_5748_2Img_5749Img_5750Img_5751Img_5752 箒川に沿った国道400号線の旧道は回顧旧道とか大正浪漫街道とか呼ばれているが、この道はまだ紅葉真っ盛りだった。(写真は大正浪漫街道5景)

Img_5755_2Img_5756Img_5754Img_5757Img_5753 途中の「連珠の滝」の前に「不如帰(ほととぎす)」で知られた徳富蘆花の文学碑が置かれている。2015年に認定されたものである。このあたりの紅葉は素晴らしく時間があればゆっくり歩いてみたい街道だった。(写真は徳富蘆花文学碑、連珠の滝、大正浪漫街道3景)

Img_5758Img_5759Img_5760Img_5761Img_5762_4Img_5763 日塩もみじラインは矢張りすっかり葉が落ちて冬の気配だった。川治温泉の入り口あたりからやっと紅葉が眼に入るようになったが、陽は傾きかけており休む間もなく東武ワールドスクウェア駅近くの東急ハーベストクラブ鬼怒川に向かった。(写真は日塩もみじライン川治温泉降り口付近5景、東急ハーベストクラブ鬼怒川外観)

(以下次号)

2017年11月17日 (金)

2017年 茨城県歴史館の秋

 平成29年11月9日に、水戸市にある茨城県立歴史館で開催している「志士のかたち」という特別展を見に行った。

Img_5713 茨城県立歴史館は茨城県の歴史に関する資料を収集、保存、調査研究してその結果を広く一般県民に公開するための施設で、文書館と博物館の機能を併せ持っており、常設展では茨城の歴史についていろいろな資料で分かり易く説明している。

 また2か月に1回程度の割合でテーマ展、特別展を開催しており、今回は大政奉還から150年目にあたるということで、「志士のかたちー桜田門、天狗党、そして新選組-」という茨城県に関係のある幕末の志士に関する特別展である。

Img_5714 内容は桜田事件絵巻や錦絵、関連書類などや近藤勇の書簡、近藤とともに新選組局長だった水戸尊攘派出身の芹沢鴨暗殺の書類、水戸天狗党絵巻、武田耕雲斎の甲冑、西郷隆盛の書簡、大久保利通の日記など盛り沢山である。出口に新選組の法被を着て写真撮影ができる場所があった。

 丁度「幕末の水戸藩」という本を、表装製本まで自分でやって出版したばかりだったので、大いに関心をもって見ることが出来た。


ImgImg_5701_2Img_5704Img_5710Img_5711Img_5706 またこの時期は「歴史館いちょうまつり」が行われ、黄色く色づいた広い庭園のいちょう並木の下で各種イベントが行われる。今年のいちょうは例年より黄葉が早く進んでいるようで、訪問した日はだいぶ散り落ちた葉が多いように感じられた。

Img_5719Img_5720Img_5721Img_5724 特別展を見に行ったのは朝早い時刻だったので、いちょうを見る人は少なかったが、昼近く特別展の帰りに眺めたころはだいぶ見る人も増えてきていた。明るい日差しの下、まだまだ太陽の光を浴びて輝く黄色が映えるいちょうの下で遊ぶ園児たちや、訪れた人たちは満足そうだった。

Img_5698Img_5725Img_5726Img_5697Img_5699_3Img_5700  いちょう並木から坂を降りたところに水車小屋があるが、その周辺にある山もみじは真っ赤に色づいており、あまり知られていない紅葉が見られる場所である。

Img_5695 Img_5694Img_5693Img_5696 水車小屋から偕楽園西門に続く広い遊歩道があり、歴史館と偕楽園をつないでいるが、ここにも紅葉の木々が点在しており目を楽しませてくれている。

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(この項終わり)

2017年10月16日 (月)

国立ひたち海浜公園でコキアを見る

 平成19年(2017)10月13日(金)、霧雨の中を国立ひたち海浜公園にコキアを見に行った。雨が降っ)たり止んだりであまり良い天気ではなかったが、このあと一週間位は晴れないということなので、時間が取れたこの日にした。

Img_2506_2 Img_2504ひたち海浜公園見晴らしの丘には去年の4月にネモフィラを見に行って以来である。
  ここは春のネモフィラ、秋のコキアが売り物なので、秋のコキアも見てみたいと思っていた。(写真は春のネモフィラ2景)

Img_5586aImg_5612Img_5611_2Img_5588 天気は良くないので、あまり見に来る人は少ないと思った通り、駐車場は空いていたが、バスの数が多く、団体や海外の人を結構多く見かけた。見晴らしの丘手前の噴水のある池の近くには萩の群落があってまだたくさん花をつけていた。(写真は西口入口の水のステージ、みはらしの丘方面からの噴水、萩の群落、みはらしの丘入り口付近)

Img_5589Img_5590Img_5591Img_5592 見晴らしの丘入口付近にも萩があり、その先に白い花をつけ始めたソバや満開のコスモスの花畑があり、コキアはその先に赤く色づいている。(写真はそば畑とコキア、コスモスとコキア3景)

Img_5597Img_5596Img_5594Img_5599Img_5605 更に丘の上方に行くと光線の関係で赤からピンクに色づいたコキアが一面に見渡せる。はるか先には観覧車がみえる。(写真はコキア5景)

Img_5607Img_5608Img_5609Img_5610 丘の上の方に行くにしたがって常陸那珂港と太平洋が見えてくる。振り返るとコスモス畑や園内を走るシーサイドトレインなどがコキア畑の下の方に見える。(写真はコキア4景)

 みはらしの丘にある解説板にはコキアが32,000株、コスモスは約200万本植えられていると記されている。春のネモフィラの時は450万本植えられていたそうで、植替えの作業をする人たちは大変だろうと思うと共に、多くの人の努力があってこの景観が見られることに感謝したい。


(この項終わり)

2017年9月18日 (月)

常陸那珂港で豪華客船飛鳥Ⅱを見る

Img_5507 9月15日に昨年に引き続き常陸那珂港に入港した飛鳥Ⅱは日本最大の豪華客船である。客室は全室オーシャンビューで約半数はバルコニー付きで、充実した設備と日本船ならではの細やかなサービスでクルーズライフが満喫できるというキャッチフレーズで紹介している。(写真は常陸那珂港中央埠頭に停泊中の飛鳥Ⅱ)

Img_5453 船の大きさは全長241m全幅30mで全室海側の客室は436室で、乗客定員872名、乗組員470名、合計人員は1242名になる。総トン数5万トンという大きな船である。(写真は間近に見る飛鳥Ⅱの一部)

 常陸那珂港には昨年9月10日(土)に仙台港から横浜港にクルーズする途中初めて来港し、関係者によるおもてなし実行委員会が組織されて、おもてなしイベントが催されたことを後日聞いた。

 その時来年も来るらしいよと言われたので、ネットで調べたところ2017年9月14日(木)仙台港を15:00に出港し、15日(金)8:00に常陸那珂港中央埠頭に入港。同日17:00に出港し、16日(土)9:00に横浜港に入港する「仙台発ひたち・横浜クルーズ3日間」というクルーズがあることが分かった。

 今回の常陸那珂港おもてなしイベントは

 入港セレモニー
  入港時東海高校East Ocean Jazz Orchestra によるお出迎え演奏
  歓迎式典

 おもてなしイベント
   8:00~16:30 観光物産フェア
   飛鳥Ⅱ記念グッズプレゼント(15:00より200名限定)

 出港セレモニー 
   堀川保育園児による太鼓演奏
   大洗高校ブルーホークスによるマーチング演奏
   紙テープ投げによるお見送り

 という内容で、他に船内見学会があったが、それは8月中旬ごろまでで募集抽選が終わっており参加できなかった。

実は小生の孫娘が東海高校East Ocean Jazz Orchestraのメンバーになっているということを聞き、当日の朝早く入港セレモニーを見に行くことにした。

Img_5479Img_5481Img_5449Img_5451_2 良い天気で朝7時半ころ港に着いたが、もう飛鳥Ⅱは船尾の方を先頭にして接岸を始めていた。出港するときは船首を前にするためである。East Ocean Jazz Orchestraの演奏が始まっていたが、練習のつもりだったが、飛鳥Ⅱが早く入港してきたので、そのまま歓迎の演奏になったらしい。(写真は練習から始まった東海高校East Ocean Jazz Orchestra2景、船尾から入港した飛鳥Ⅱ2景)

Img_5458Img_5489Img_5485Img_5498Img_5499 その後東海村長の歓迎の挨拶があり、本格的なJazz Orchestraの演奏を聞いたりしてしばらく過ごす。船の乗客からもアンコールや拍手などがあり楽しい時間だった。(写真は東海村長の挨拶、Jazz Orchestraの演奏2景、船内の観客2景)

Img_5505Img_5476Img_5488 乗客のために国営ひたち海浜公園への無料バスがあり、オプショナルツアーとして大洗半日観光、袋田の滝観光、偕楽園・弘道館見学があるため、バスが何台も並んで乗客が乗り込んでいた。また旅行会社によってはここで船を降り、バスに乗り換えて別の場所に行くツアーもあるらしく旅行鞄を降ろす乗客も結構いる様子だった。(写真はバスに乗る乗客、旅行鞄を降ろした乗客2景)

Img_5503 船は12階建て(12デッキ)で、一番上がスカイデッキといってスパやテニスコート、フィットネスセンターなどがあり、その下の階がリドデッキといって食事処がある階である。3番目がアスカデッキ(10デッキ)で最高級の客室であるロイヤルスイート(今回のクルーズの一人当たり料金は420k¥)、アスカスイート(同236k¥)、スイート(同184k¥)、4番目の9デッキがバルコニー(同120k¥)、5番目の8デッキと6番目の7デッキがステートで(同84k¥)である。
 ステートクラスの部屋からは救命ボートなどがあって海は見えづらいそうである。客室はその階までで、その下の6デッキ、5デッキはシアターやライブラリー、ピアノバーなどがあり、乗客は4デッキ以下には入れないようである。埠頭と同じ高さが4デッキの高さである。(写真は飛鳥Ⅱとその前方に展示してある日立建機の建設機械)

 海が見えるバルコニーの部屋は120k¥だが2泊分の宿泊代、食事代、仙台から横浜までの旅費、船内の施設利用費や催し物への参加費などを含んでいると考えると非日常的な優雅な船旅も悪くないかなとも思われた。

Img_5504Img_5509_2 Jazz Orchestraの演奏が終わった後、まだあまり店開きしていない物産フェアを少し回って帰路についた。(写真は物産フェア会場の一部、中央埠頭のはずれの方から眺めた飛鳥Ⅱ)

(この項終わり)

2017年8月26日 (土)

利尻島・礼文島 [11景] 夏の花物語3日間のツアーに参加して3

第3日目 ⑨ 桃台猫台展望台 - ⑩ 地蔵岩 - 礼文島から利尻島へ -

        ⑪ 富士野園地- 利尻空港 - 新千歳空港 - 羽田空港 - 帰着

 昨日のバスガイドの説明によると、利尻島は海底火山の噴火により形成された火山島なので、掘削して温泉が湧き出たのはごく自然なことなのだが、礼文島は大陸と地続きだったものが、温暖化により周囲が沈んで、礼文島が残ったということである。

 そのため礼文島は島全体が堆積岩で出来ていて固い地盤でもあるので、「利尻は掘っても礼文は掘るな」と言われていたそうである。ところが島の有力者がそんなことはないだろうという言って私財を3億円ポンと出し、その資金で掘ったところ温泉が湧きだしたという話だった。
Img_5260 しかしこのさいはての島で、3億円も出せるような資産家が居るのかと思い帰宅してから調べたら2005年に現町長が町長選で公約に温泉掘削を掲げて当選し、プロジェクトチームを立ち上げて作業を進め、2008年末に温泉を掘り当てたということだそうである。現在はレブンウスユキソウにちなんで名付けられた日帰り温泉施設「うすゆきの湯」があり、また三井観光ホテルを含む付近のホテルに温泉を供給している。(写真は三井観光ホテルの礼文温泉)

Img_5261 それはさて置き、最終日の7月28日朝の天気はまだ晴れていたが、香深港から望む利尻岳は、ガスが薄くかかりぼんやりとしか見えなかった。今日はホテルのある島の東側の海辺から最近完成した新桃岩トンネルを通り西側の海辺に行き、昨日ミニハイクで訪れた桃岩を海岸近くにある桃台猫台展望台から仰ぎ見るコースを進む。(写真は香深港からの利尻岳)

Img_5267Img_5266aImg_5265Img_5268Img_5264a ⑨ 桃台猫台展望台は南側の海岸に猫岩という猫が水平線の方を眺めている形の岩と直ぐ近くに仰ぎ見る桃岩、及び北側の元地海岸にある地蔵さんが手を合わせている様に見える地蔵岩が展望できるという場所である。桃岩は高さ250m、幅最大300mある巨岩で、周囲の丘陵から飛び出しているように見える。(写真は展望台の写真入り案内盤、猫岩方面、猫岩、桃岩、地蔵岩方面)

Img_5274_2Img_5275Img_5277aImg_5279Img_5280 桃台猫台展望台から北上して次の ⑩ 地蔵岩に向かう。地蔵菩薩が合掌しているというのだが、どうもそれらしくは見えない。この付近はウニの産地でウニの作業場がある。ウニにはムラサキウニとバフンウニがあるが礼文のエゾバフンウニは最高のウニと言われているらしい。最高級の利尻昆布を食べているからだそうだ。(写真は地蔵岩の標示、地蔵岩、ムラサキウニとバフンウニ、バフンウニを取り出す作業場2景)

Img_5272Img_5273Img_5281_3 Img_5286 地蔵岩に行く道筋に沿ってハマベンケイソウがたくさん咲いていた。
  この元地海岸はメノウ浜ともいわれ、現在でも観光客が30分程度で、豆粒のようなメノウが幾つか見つかるというので、探している女性客が多かった。売店では小石程度のメノウを売っていた。この辺の浜ではこんな大きなメノウはもう無いそうだ。(写真はハマベンケイソウ2景、メノウ浜、売っているメノウ)

Img_5288Img_5289Img_5293 香深港に戻り、10時25分発の利尻島沓形港行のポレアース宗谷号に乗船する。天候は悪化の方向で、礼文島は出港してすぐにガスに隠れてしまった。礼文島にはフェリポートは香深港だけだが、利尻島には鴛泊港と沓形港の2つのフェリポートがある。昨日乗船したのは鴛泊港だったが、今日は沓形港で降りることになる。沓形港は初日に宿泊した利尻ホテルの近くで、翌朝散策した沓形岬公園の灯台が見えた。乗船時間は行く時より5分短い40分だった。(写真は乗船するポレアース宗谷号、海上からの礼文島、利尻島沓形港の灯台)

Img_5296Img_5298Img_5300 沓形港は曇りで利尻岳は雲の中で見えない。港近くの「かもめ食堂」で最後の昼食である。店主が漁師も兼ねていてウニ漁についての説明があり、取り立てだというおいしいウニ料理がいろいろ出た。食事中に雨が降り出したがしばらくして小止みになり、利尻岳もうっすらと姿を現した。(写真はかもめ食堂外観、ウニ料理、沓形港からの雨の中の利尻岳)
 
Img_5304Img_5301Img_5302 午後は最後の景勝地 ⑪ 富士野園地に行く。ここは利尻島の北端に位置しており礼文島が比較的大きく望める地点である。駐車場脇に「北のカナリアたちロケ地」の標識が建っている。利尻岳をバックに、エゾカンゾウが咲き乱れるこの園地で、吉永小百合と子供たちが歩きながら歌った場所だそうである。(写真は富士野園地の表示板、「北のカナリアたちロケ地」の標識、駐車場からの利尻岳)
 エゾカンゾウは霧ヶ峰のニッコウキスゲのような黄色い花が高原一面に咲いている景色を思い浮かべて期待してきたのだが、全然見当たらず添乗員に問い合わせたら、今年は2週間ほど前に終わってしまったと言われまったく残念だった。もっとも霧ヶ峰のニッコウキスゲも素晴らしい満開の時に出会ったのは3回目に訪れた時だったので、仕方がないかとも思った。

Img_5306Img_5307Img_5308b 遊歩道を進むとポンモシリ島という標識があり柵越しに島が見えた。ポンモシリ島とはアイヌ語で小さい島ということで、海鳥の繁殖地として特別地域に指定されている。(写真はポンモシリ島の標識、ポンモシリ島、ポンモシリ島の解説板)

Img_5310Img_5309Img_5313a_2 遊歩道は展望台に続きそこから利尻岳を撮る。北側には礼文島が間近に眺められる。
 展望台には平成26年に「グレートトラバス日本百名山一筆書き」として4月1日に屋久島宮之浦岳を登頂してから10月26日に利尻岳に登り、日本百名山を人力(海上はカヤック)だけで走破したアドベンチャーレーサー田中陽希の達成記念プレートが翌平成27年に設置されている。(写真は富士野園地展望台からの利尻岳、展望台からの礼文島、「グレートトラバス日本百名山一筆書き」の記念プレート)

Img_5305Img_5177Img_5312Img_5314 園地内にはまだたくさんの花が咲いている。チシマフウロ、キタノコギリソウ、などなど(写真は園地内の花4景)

Img_5319Img_5321 富士野園地を最後に利尻空港に行く。その間雨が降ったりやんだりの天気だった。今回は快晴の利尻空港に降り、雨の利尻空港を離れることになった。(写真は利尻空港と利尻岳2景)



 しかしその間予定された11か所の景勝地と、それプラス予定外の沓形岬公園を含め12か所の景勝地をすべて巡ることが出来、ほぼ満足できた旅だった。

 期待していたエゾカンゾウやレブンウスユキソウの大集落は見られなかったが、3日間利尻富士が眺められ、ウニをはじめ豊富な海の幸を味わうことが出来たのは幸せだった。花ガイドは勿論だが、一般バスガイド、現地添乗員の高山植物に対する知識も豊富で、花ガイドが居ない景勝地でもいろいろ教えて貰い、有難かった。

 利尻空港14:35発のANA930機は予定通り新千歳空港に15:25に到着した。乗り継ぎ時間を利用して家族への土産を買い、17:00発のANA72便で羽田空港には18:35到着し、今回の旅は終わった。

  (この項終わり)

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2017年8月20日 (日)

利尻島・礼文島 [11景] 夏の花物語3日間のツアーに参加して 2

第2日目 沓形岬公園(番外)-利尻島から礼文島へ- ⑤ 桃岩展望台- ⑥ 澄海岬- ⑦ 江戸屋山道 -⑧ スコトン岬- 礼文温泉・三井観光ホテル

Img_5083_2Img_5084  翌7月27日朝、ホテル近くの沓形岬公園を散策した。この沓形岬公園は利尻島の最西端にある小さな岬で、近くには礼文島香深港との間にフェリーが走っている沓形港がある。岬の先端には時雨音羽(しぐれおとは)作詩の「出船の港」の一番の歌詞の碑が建てられている。
 時雨音羽は利尻島沓形の出身で日本のレコード界創成期の流行歌作詞家で昭和3年に発売した「出船の港」「鉾をおさめて」は中山晋平作曲、藤原義江歌唱により日本中で歌われた。それを記念して沓形岬に歌詞の碑と解説文が置かれているのである。(写真はどんとの碑、出船の港の解説盤)

Img_5086Img_5087Img_5088 ここからは利尻富士や礼文島が望める場所であり、日本海の沈む夕陽の絶景ポイントでもある。また沓形崎灯台という小型灯台やキャンプ場がある。利尻富士は逆光でシルエットだけである。ホテルに戻る遊歩道の近くに「キタノコギリソウ」の赤い花が咲いていた。前日姫沼で見たのは白っぽかったが、後から花ガイドに聞いたら色違いで白と赤があるとのことだった。(写真はどんとの歌碑の先に見える礼文島、沓形崎灯台と利尻岳、赤いキタノコギリソウ)

Img_5094Img_5090_2Img_5091 ホテルに戻ったら砂利の小さな庭に黄色い花が植えられていた。フロントで聞いたらリシリヒナゲシという名で日本に自生する唯一のヒナゲシで、利尻の固有種だということである。(写真はホテル利尻、リシリヒナゲシ2景)

Img_5098Img_5099 8:30にホテルを出発し、利尻鴛泊(おしどまり)港に行く。港の北側に突き出した岩山をペシ岬という。頂上の先には鴛泊灯台があるので灯台山ともいわれている。(写真はペシ岬、フィルイーズ宗谷号)

フェリーターミナルに乗船する「フィルイーズ宗谷」という船が入ってくる。船への乗降にはフェリーターミナル2階から空港にもあるボーディング・ブリッジという装置を使用する。.

Img_5102Img_5105Img_5106Img_5109Img_5115 ターミナルからも船室内からも利尻岳が良く眺められる。(写真はフェリターミナルに接岸するフィルイーズ宗谷号、船内から見た利尻岳、客室風景、出港時の利尻岳、船内からの利尻岳)

 今回乗船した船は定刻の:20に鴛泊港を出港し45分間の乗船時間で、10:05に礼文島香深港に到着予定である。乗客が少なくガラガラだった。外側通路から眺めると利尻岳が小さくなって行き、礼文島が近くなってくる。

Img_5120_2Img_5122 礼文島香深港にもボーディング・ブリッジが設置してあり、そこから下船した。香深港からも利尻岳は良く眺められる。(写真は香深港フェリーターミナルのボーディング・ブリッジ、香深港からの利尻岳)

Img_5123Img_5186 礼文島に到着し新しい宗谷バスに乗車し、早速花ガイドの 挨拶があった後、そのまま ⑤ 桃岩展望台ミニハイキングに出発する。桃岩とは桃の形をした球体状の巨岩で、高さが250m、幅が300mあり、海岸近くにある桃台猫台展望台から見上げると桃の形に見えるのである。(写真はバス車内の花ガイドの挨拶、ミニハイク出発点から眺めた桃岩)

Img_5161Img_5179
Img_5180Img_5134Img_5164 桃岩展望台からはあまり桃の形には見えないがその付近は礼文島を代表するお花畑で、300種類の高山植物が見られ、天然記念物に指定されているということである。麓の駐車場から展望台までの往復は花ガイドの説明を聞きながら約100分のミニハイキングコースである。(写真は桃岩展望台コースの案内板、天然記念物の標識、散策路を歩く人たち、桃岩と高山植物2景)

Img_5124_2Img_5125Img_5128Img_5130Img_5131Img_5132

 

早速出会うのが「オオハナウド」という白い花である。次にあるのが同じ白い花の「エゾノシシウド」である。この花は大きいのや小さいのや沢山咲いていた。次は黄色い花連続して咲く「キンミズヒキ」である。薄紅紫色は「レブンシオガマ」であちこちに咲いていた。次に「エゾヨロイグサ」「エゾニュウ」がある。この2種類の花を見分けるのは難しい。同じ様な球形の花がたくさん咲くのだが、葉の形が違うらしい。(写真は「オオハナウド」、「エゾノシシウド」、「キンミズヒキ」、「レブンシオガマ」、「エゾヨロイグサ」、「エゾニュウ」)

Img_5133Img_5137Img_5139Img_5141Img_5148_2Img_5147  薄紫の花は「ミソガワソウ」という。穂先に白やピンクの花をつけるのは「イブキトラノオ」、穂先に白い花をびっしりつけるのは「チシマワレモコウ」である。紫の花は「チシマアザミ」「チシマゲンゲ」「タカネナデシコ」。(写真は「ミソガワソウ」、「イブキトラノオ」、「チシマワレモコウ」、「チシマアザミ」、「チシマゲンゲ」、「タカネナデシコ」)

Img_5144Img_5150Img_5155Img_5159_2 黄色い5弁の「オトギリソウ」同じく黄色の「ハンゴンソウ」「カンチコウゾリナ」や「ダイモンジソウ」などなど、他にも図鑑で調べ切れない花が沢山あった。(写真は「オトギリソウ」、「ハンゴンソウ」、「カンチコウゾリナ」、「ダイモンジソウ」)

Img_5172Img_5175Img_5151Img_5169 桃岩が間近に見える展望台に来る。展望台近くのがけ下に「レブンソウ」が咲いていた。またハイキングコースの途中に「レブンウスユキソウ」が1輪だけ咲いているのを花ガイドが教えてくれた。両方ともぜひ見たいと思っていたので嬉しかった。東南の斜面の「エゾノシシウド」や「エゾニュウ」などがたくさん咲いているお花畑の先に利尻富士が良く見えた。(写真は桃岩、「レブンソウ」、「レブンウスユキソウ」、利尻岳とお花畑)         

Img_5171 Img_5173北西の方向の眼下に見える海岸に桃台猫台展望台や猫岩が見える。

(写真は桃岩展望台から海岸を眺めた風景)

 

Img_5188Img_5189Img_5187Img_5192 桃岩展望台からミニハイク出発点に戻り、北上して金田の岬に行く。この岬は礼文島の最北端の海岸である船泊湾を挟んで、西側はスコトン岬、東側には金田の岬が突き出している場所である。
 スコトン岬は観光地として知られているが、金田の岬はあまり有名ではない。しかし金田の岬には船舶漁協直営の「海鮮処あとい」という食事処があり、そこでウニ、いくら、ボタンエビ、ホタテ、サケ、タコが入った海鮮処あといの昼食を食べた。この付近はアザラシ見物の名所になっているそうだが、今日は付近の岩場には海鵜が群れて休んでいるだけだった。(写真は金田の岬の標識、海鮮処あといの外観、海鮮処あといの昼食、鵜の群れ))

Img_5201Img_5213 次に島の西側にある ⑥ 澄海(すかい)岬 に行く。途中にある船泊湾には以前稚内からのフェリーの定期航路が来ていた船泊港があり、日本最北端の船泊(ふなどまり)駅があったそうである。また船泊遺跡という日本最北の縄文遺跡がある場所でもある。 澄海岬に行く車の駐車場は西上泊という海岸にある。(写真は西上泊海岸、 澄海岬の標識)

Img_5234Img_5203Img_5204 駐車場から坂道を上がる途中にある高山植物をガイドが説明してくれる。花は終わったが「イワベンケイ」の可愛らしい姿。「チシマフウロ」、「トウゲブキ」などである。(写真は「イワベンケイ」、。「チシマフウロ」、「トウゲブキ」)

Img_5212_2Img_5210Img_5205Img_5220_2  澄海岬は南国のビ-チを思わせるコバルトブルーの澄んだ海が見渡せる場所である。海中の黒く見えるのは昆布である。(写真は澄海岬4景)

Img_5219Img_5217Img_5211Img_5207  澄海岬周辺には岩礁が続いて眺望が良い。近くには黄色い「トウゲブキ」白い「エゾノシシウド」などがたくさん咲いていた。(写真は 澄海岬周辺4景)

Img_5224Img_5228Img_5227Img_5226Img_5225 次に ⑦ 江戸屋山道 に行く。この道は礼文島最北端の「スコトン岬」に続くトレッキングロードになっている。途中に「トド島展望台」があり、トドが訪れる最北の無人島、トド島が見渡せる。また「銭屋五兵衛貿易の地」という碑が立っている。銭屋五兵衛は幕末の頃活躍した加賀の豪商で、礼文島を拠点にしてロシアと密貿易をした人物でこの地で密貿易の傍ら江戸屋という屋号できんつば焼きを始めたと伝えられ、そこからこの地が江戸屋という地名になったともいわれているそうである。 ここからは利尻島の利尻富士(1721m)と礼文島の最高峰礼文岳(490m)が同時に見られる地点でもある。(写真はトド島展望台の案内盤、海中の大きな島はトド島、銭屋五兵衛貿易の地の碑、同解説板、左手に利尻富士、右手に礼文岳が見える)

Img_5233Img_5236Img_5237Img_5238Img_5242この付近は隠れた花の名所で、「オオハナウド」「エゾノシシウド」「エゾノヨロイグサ」「エゾニュウ」「ミソガワソウ」「ツリガネニンジン」などがたくさん咲いていた。(写真はお花畑の花5景)

Img_5244Img_5250Img_5245_2Img_5246_2 最後は ⑧ スコトン岬 である。礼文島最北端の地である。以前は稚内の宗谷岬とともに日本最北端の地と表示していたが、測量の結果宗谷岬の方が少しだけ北に位置していることが判明し、以後は再北限の地と名乗るようにしたとのことである。(写真はスコトン岬とトド島4景)

Img_5255Img_5258_2 スコトン岬から南下し、フェリーターミナル近くの礼文温泉三井観光ホテルが今宵の宿である。香深港からも利尻富士が良く見える。今夜の食事もカニ、ウニ、ホタテ、エビなどの海の幸がたくさん出た。天気も終日良く、満足の2日目だった。(写真は夕方の利尻富士、海の幸の夕食)

(以下次号)

2017年8月11日 (金)

利尻島・礼文島 [11景] 夏の花物語3日間のツアーに参加して 1

出発まで

平成28年(2016)に利尻・礼文旅行を検討していたが、日程が合わず代わりにクラブツーリズムの「北海道さいはての絶景と食の競演 4日間」という羽田空港から10月5日出発のツアーに参加した。その時はもうこれが最後の遠距離ツアー旅行だと思っていたが、それから半年経ったころ、クラブツーリズムから利尻・礼文巡りの案内が届き、体調もまあまあだったので性懲りもなく申し込むことにした。

今回の旅行は往復羽田空港から新千歳空港を経由して利尻空港にダイレクトイン、ダイレクトアウトというもので、7月中旬から8月上旬までに14日間の出発日がありその全出発日が出発保証だというので、このツアーの人気があるのが分かる。その中で日程の都合に合わせて7月26日(水)に出発し、28日(金)に帰着する便に申し込んだ、

 コースは羽田空港からB777-300という512名の乗客定員の全日空機で新千歳空港に飛び、B737-500という126名の乗客定員の全日空機に乗り換えて利尻空港まで飛ぶというもので、利尻島では見どころ11景のうち姫沼、南濱湿原の2景を礼文島では桃岩展望台ミニハイキングを花ガイド同行で探勝し、ガイディングレシーバーで列の最後までガイドの話が聞こえるように設定されているとのことである。なお11景は数字などを太字で示した場所である。

天候は予定日の2日から3日前は良くなかったが、当日は晴れから曇りでまあまあのようだった。気温は17度から22度ぐらいのようなので長袖で腕まくりできるシャツとジャンパー、雨具上下を用意し、靴はキャラバンシューズの古いのがあったが履いてみると重いので、アシックスの「旅日和」という靴を購入して履いていった。

第1日目 出発-羽田空港-利尻空港- ➀姫沼園地- ②オタトマリ沼-
③南浜湿原駅- ④仙法志御崎公園-利尻温泉ホテル利尻 

 7月26日朝7:00、羽田行の日立電鉄高速バスに水戸大洗ICから乗車し出発する。料金は3500円でJR常磐線より安く、モノレールなどへの乗り換えもなくゆっくり座っていけるので便利なので利用することが多い、羽田の集合時間9:55に対し、9:25到着予定で、羽田空港出発は11:00の飛行機なので待ち時間もあり安心である。

 ところがこの日は様子が違い、途中で首都高速が渋滞で羽田着は11時過ぎになりそうだという連絡が入り、早く着くには八潮PAからつくばエクスプレス(TX)八潮駅に行き、秋葉原からJRで浜松町に行き、モノレールに乗り換えていった方が早いということになった。そして同じ日立電鉄の東京駅行き高速バスに矢田部東ICで乗り換えることが出来るというのでそのルートに変更することにした。本来の休憩場所は守谷SAなのだが、こんな時の緊急処置が決まっているらしい。

 ルートを変更して東京駅行のバスに乗り換え、三郷から首都高速に入ると途端に渋滞になり、三郷インターから10分以上掛って八潮PAに着く。東京には電車か空港までの高速バスしか使っていなかったのでTXの八潮駅があるのも知らなかった。一緒に降りた人の後について歩いて7~8分で八潮駅に着く。高速バスを降りるときに100円で秋葉原までの通常運賃470円の乗り継ぎ乗車券を購入できる。これは「レール&高速バスライド」という方式だそうである。

 とにかくこれで秋葉原まで行き、JR京浜線で浜松町まで行き、モノレールで羽田空港第2ターミナルに到着したのは10:15だった。直ぐ搭乗手続きをし、おにぎり弁当で遅い朝食を食べると直ぐ出発だった。

Img_4978_2Img_4980_4Img_4982_2Img_4985 新千歳空港着は12:35で35分待ちの13:10に利尻空港に出発する。利尻空港着14:00で空港からは青空の下、利尻富士がくっきり見えた。空港待合室に添乗員が待っており、利尻島と礼文島のパンフレットを貰った。(写真は利尻空港に到着した乗客、到着便と利尻岳、快晴の利尻岳、空港入口付近)

Rishiriislandairplane 利尻島はほぼ円形の島で島の中央部に利尻富士ともいわれる日本最北の百名山である利尻岳(1721m)があり、その山すそは海岸まで続き、島のどこからでもその雄大な山容を眺められまた礼文島から見ると海から聳えている様に見えるので海の名峰ともいわれる。海岸線の道路を通り、島を一周するは車で2時間半ほどだが、緯度が高いため、本州では2000m以上の高地でしか見られない高山植物が平地でも見られ、見どころも多くあるので、礼文島とともに花の浮島と呼ばれている。(写真は利尻島全景~ウイキペディアより)

Img_4984_2Img_4986  空港の外には宗谷バスとガイドが待っており直ぐ出発する。乗客は33名で運転手、添乗員とバスガイドを合わせて36人の乗員である。添乗員はこんなに利尻岳がはっきり見えるのは久し振りで、昨日までは見えない日が多かった。3日間山頂が見えない日も多いのだと言っていた。(写真は乗車する宗谷バス、バスガイドの挨拶))

Img_4989Img_4990Img_4991Img_4992aImg_4996  最初の観光地点は➀姫沼園地である。駐車場には女性の花ガイドが待っていた。バスの車中でガイディングレシーバーの機器が渡されイアホーンなどを取り付けてあったので、早速ガイドが話始める。姫沼に着く前の小径から花の説明があった。「キタノコギリソウ」「ナミキソウ」「ヨツバヒヨドリ」などである。(写真は姫沼園地入口、花ガイド、「キタノコギリソウ」、「ナミキソウ」、「ヨツバヒヨドリの花」)

Img_4999Img_5003  姫沼は周囲1キロほどのほぼ円形の)沼で、大正の初め、ヒメマスを養殖したため命名された。この沼から眺める利尻富士の眺めと風のない早朝に見られる逆さ富士の美しさが知られているそうだが、この日はそよ風が吹き、逆さ富士は見られなかったが、姫沼とその先にそびえる利尻岳の眺めは素晴らしかった。(写真は姫沼湖畔、姫沼と利尻岳)

Img_5006Img_5010aImg_5023Img_5024Img_5025  沼を一周する木道の散策路があり、花ガイドの案内で周囲の植物の説明を聞きながら20分ほどで一周する。ところどころ植物の名前を記した名札があり、花ガイドの説明を助けてくれる。(写真は名札のある植物「イワカガミ」、「ウメガサソウ」、「エゾスズラン」、「イチヤクソウ」、「シャクジョウソウ」の花)

Img_5007Img_5009Img_5012Img_5014Img_5016Img_5021

 他にも「エゾゴマナ」「さわふたぎ」の青い実、「くるまゆり」「ツルアジサイ」「オニシモツケ」「ガマズミ」の実、などの説明を受けた。
花ガイドの説明する花の写真を撮るのが精いっぱいで、花の名前は後から図鑑を広げて記入したので、間違っているのもあるかもしれない。(写真は「エゾゴマナ」「さわふたぎ」の青い実、「くるまゆり」「ツルアジサイ」「オニシモツケ」「ガマズミ」の実)

Img_5028  姫沼に行く道筋の高台に姫沼展望台という見晴らしの良い場所があり、沖合を豪華客船「飛鳥Ⅱ」が航行しているのが見えた。

(写真は姫沼展望台からの眺め)

Img_5034Img_5032Img_5035201501_075whitelover1 次に向かったのは ②オタトマリ沼である。ここも沼の周囲を一周する木道の散策路があり、約40分で一周できるが今回は付近の散策だけだった。この沼は「白い恋人」のパッケージになっているので有名である。オタトマリとはアイヌ語で「砂のある入江」のことで、近くにある三日月沼とともに沼浦湿原を構成している。(写真はオタトマリ沼の標示と利尻岳、利尻岳とオタトマリ沼、沼浦湿原の解説板、白い恋人のパッケージの一部)

 この沼は姫沼が島の北側にあったのに対して島の南側に位置しているので、利尻岳の山容がだいぶ変わって見える。この沼は湖畔で小休止しただけで、近くの南浜湿原に向かった。

Img_5038Img_5041Img_5051 ③南浜湿原では姫沼と同じ花ガイドが説明してくれた。入口を入ったところにあるメヌウショロ沼に利尻岳の逆さ富士が綺麗に映っていた。この湿原は高層湿原の「ミズゴケ」と低層湿原の「ミズバショウ」が同じように分布している貴重な場所だということである。(写真は南浜湿原入り口付近、湿原からの利尻岳、メヌウショロ沼に映る逆さ富士)

Img_5046Img_5042Img_5043 湿原巡りのうち全体の半分近くを占めるメヌウショロ沼のある一周0.4キロの木道遊歩道を行く。「サワギキョウ」がたくさん咲いていた。「モウセンゴケ」もあったが今の季節は他に目立った花は少なかった。(写真は南浜湿原案内板、「サワギキョウ」「モウセンゴケ」)

Img_5054_2Img_5057_2Img_5062Img_5061_2 南浜湿原から車で5分程行くと ④仙法志御崎公園に着く。此処は島の最南端で利尻岳が噴火した時に海に流出した溶岩によって出来た独特な海岸の風景と、尻富士の風景がマッチし、島を代表する景勝地になっている。また生きたウニや昆布を間近で観察できる天然の自然磯観察場があり、その中にゴマフアザラシが2頭住んでいるのが見られる。100円で餌付けができるそうである。(写真は仙法志御崎海岸の碑、海岸の岩場と利尻岳、利尻岳とアザラシの看板、2頭のアザラシ)

  もう夕方の6時近くなり今日の観光は終わり、ここから島の西部にある本日の宿「利尻温泉町営ホテル利尻」に向かった。

Img_5073Img_5077Img_5078 ホテルに到着したのはちょうど太陽が日本海に沈むところであり、屋上に上がって沈みゆく太陽を写し、今日一日の晴天を感謝し明日の好天を祈った。

今夜の食事は生うにの先付、サーモン、縞ぞい、ホタテ、甘えびの刺身、毛ガニ、そうめん昆布、ホッケの煮つけなど利尻、宗谷の海産物がたくさん出た。飲み物もちろん当地の「利尻」という冷酒である。(写真は海に沈む夕陽、食事献立、飲み物)

(以下次号)

2017年6月30日 (金)

花畑・菜園便り(5)

 
 「花畑・菜園便り」の6月の花畑・菜園の報告である。

[ 花畑 ]

Img_4770_2Img_4805Img_4834Img_4803Img_4789  4月のチューリップ、5月のクレマチス、バラの後の花畑の主役はカワラナデシコである。(写真はカワラナデシコ5景)

Img_4793Img_4791  カワラナデシコはチューリップのように明るく派手な花ではなく、群生させても薄いピンクの花はいかにも頼りなく見える。やや濃いめの赤紫花の種類は派手だが少数である。
 ナデシコは秋の七草の一つとされているが我が家では咲くのは6月である。カワラナデシコはナデシコ科ナデシコ属であるがカワラナデシコの楚々とした感じが6月の花として似合っていると思う。(写真はカワラナデシコ2景)

Img_4768Img_4776 備前堀方面の道路との境界に植えてあるさつき「大盃」も6月になると花盛りである。大きい株を4個と中くらいと小さい株を11個植えてあるが、来年は剪定をして樹形を揃えていきたい。(写真はさつき「大盃」2景)


Img_4778Img_4792Img_4861Img_4857Img_4852Img_4862 花菱草も先月と変わらず黄色と白の花が良く咲いている。クレマチスの紫、白の花もまだ新しい花をつけている。(写真は花菱草4景とクレマチス2景)

Img_4849Img_4835Img_4836Img_4851 今年は 金魚草、ゴテチャを種から育てたがやっと花がつき始めた。ゴテチャは北アメリカ原産でアカバナ科に属しているそうである。この花は色待宵草という情緒のある別名があるのだが一般的にはゴテチアまたはゴテチャと呼ばれている。(写真は金魚草とゴテチャ4景)

Img_4781Img_4808Img_4830Img_4840Img_4798_2 ラベンダーは妻が苗を2本購入して植えたものである。ラベンダーは鮮やかな紫色と心地よい香りが魅力のハーブで、本来は木なのだが、多年草として扱われている。春に挿し木で増やせるというので、枯れなければ来年はもっと増やしていこうと思っている。
 マーガレットはしばらく前に植えたものがだいぶ増えて、白い花が一群落になって咲いている。和名はモクシュンギクだそうだがあまり使われていない。(写真はラベンダー2景、マーガレット3景)

[ 菜園 ]

Img_4783Img_4787Img_4853Img_4844Img_4843 菜園の方は、玉ねぎを収穫し、馬鈴薯も雨の合間を見て収穫し始めたがまだ三分の一しか掘っていない。ブルーベリーは最盛期で、毎日小さい金網のざるに8分目くらいの収穫がある。(写真は収穫した玉ねぎ2景、馬鈴薯、ブルーベリーの木と収穫したブルーベリー)

Img_4854Img_4860Img_4845Img_4846Img_4847 Img_4848スイカは3本の小玉スイカの苗を植えたが、1本枯れてしまった。残った2本は元気に育っている。ナス、トマトも順調に育っている。(写真はスイカ畑、ナス、トマト各2景)

(この項終わり)

2017年6月23日 (金)

平成29年バラ園巡り(3)

4.茨城県フラワーパーク 

 前の週に「坂本バラ園」「ローズガーデン森谷」「茨城県植物園」の3か所のバラ園を訪問したが、そのちょうど1週間後の6月3日土曜日に「茨城県フラワーパーク」を訪れた。

Img 石岡市にあるこのフラワーパークは800種、30,000本のバラがありバラのテーマパークとしては東日本最大級だということで、その前に訪れた3か所のバラ園とはけた外れに大きいバラ園である。個人の小さいバラ園2か所と中規模の植物園バラ園を見て結構楽しめたので、大きなバラ園はどこが見どころなのだろうと興味を覚えたせいもある。(写真は入園券)

 茨城県フラワーパークには何回か訪れているが、バラ園だけを見ようと思って出かけたのは初めてである。フラワーパークでは茨城県の花がバラなので、バラの展示には特に力を入れているそうである。

Img_4699_2 今年の茨城県フラワーパークバラまつりは5月15日から6月25日までだが、6月初めが一番の見ごろだというので、6月3日に訪れた。朝10時ごろ到着した。駐車場はほぼ一杯だったが付近の農家の土地をだいぶ借り上げているらしく、後から来る人たちはそちらに誘導されていた。(写真はフラワーパーク入り口付近)


Img_4708Img_4714Img_4702Img_4704_2 入園ゲートを入ると園の右半分がバラのテラスという場所で、斜面に段々につけられた花壇に色系統ごとに分かれたバラが植えられており、フラワードームの温室のある場所まで続いている。(写真はバラのテラスのバラ4景)

Img_4707Img_4703Img_4705Img_4716Img_4717_2 それぞれのバラ群にはバラの名前と品種、造られた年、国名を記した立て札が置かれている。此処のバラの品種系統の記載は「ローズガーデン森谷」とは違ってハイブリット・ティーローズはH・Tと表示されている。フロリバンダローズはFLである。S(ER)はシュラブローズと言ってつるバラにも木立にもなるようなバラで、イングリッシュローズ(ER)もこの系統に含まれる。最初の頃は目についたバラと立て札を撮っていたがあまりにも多くあるので、途中から止めてしまった。(写真はバラ5景)

Img_4727Img_4728Img_4735_2Img_4706 バラのテラスの上方からつるバラのアーチを幾つか撮る。このあたりから遥か下に見える入園口付近ではバラの即売会をやっている。(写真はバラのアーチ3景と入園口付近)

Img_4734Img_4721Img_4722Img_4725Img_4726 フラワードームでは展示の準備中の様子で入れず、裏側の木陰にあったベンチでソフトクリームを食べながら一休みする。ドームの裏側にもバラが植えられている。バラのテラスの上方は芝生の丘になっていて家族連れの人たちが休んでいた。遠くに筑波山が見えた。(写真はバラ4景、芝生の丘)

Img_4736_2Img_4743Img_4754Img_4755Img_4741 フラワードームから坂を下るとバラ品種園というバラの見本園があり、たくさんのバラが品種ごとに1~数本づつ植えられている。バラ品種園に降りると、ここからもバラ園の先に筑波山が良く見えた。(写真はバラ品種園5景)

Img_4738 Img_4739Img_4737その近くには展示栽培温室という建物があり、サツキの展示をしていた。中に入ると立派に仕立てられたサツキが数多く展示されていた。(写真はサツキ3景)

 

Img_4747Img_4749Img_4751Img_4756_4 バラ品種園のバラを眺めながら先に進む。つるバラも大きなものが植えられてあった。バラ品種園の奥の坂道を上がると香りのバラ園という芳香のあるバラを植栽した場所があるが、においの強いバラは見当たらなかった。(写真はつるバラ3景と香りのバラ)

Img_4759Img_4760 Img_4765_4Img_4766_2 香りのバラ園から再びバラのテラスを抜けて、つるバラのある路を通り入門ゲートに戻った。(写真はつるバラ4景)

 

 あまり多くのバラを見たせいか食傷気味になり、入園するときに考えていた気に行ったバラを買おうかという気も無くなり、帰途に就いた。

 今回は2日にわたって違った4か所のバラ園を訪問したが、以前より少しバラの品種や栽培方法などが分かった気がする。最近は年のせいかあまり多くのバラを見るのではなく、気に行ったバラの前で飲み物を飲みながらよもやま話をすることが楽しいと思うようになってきた。

 それにしても沢山のバラをきれいに咲かせるためにご苦労を重ねている人たちには頭が下がる。自分でも我が家にバラを少し植えており、以前は毎週のように消毒や薬剤散布をしたりして世話をしていたが、最近は手入れもおろそかになりがちで、それに伴いバラも勢いがなくなってきたので、これではいけないと刺激を受けた。

 

 (この項終わり)

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