2017年8月20日 (日)

利尻島・礼文島 [11景] 夏の花物語3日間のツアーに参加して 2

第2日目 沓形岬公園(番外)-利尻島から礼文島へ- ⑤ 桃岩展望台- ⑥ 澄海岬- ⑦ 江戸屋山道 -⑧ スコトン岬- 礼文温泉・三井観光ホテル

Img_5083_2Img_5084  翌7月27日朝、ホテル近くの沓形岬公園を散策した。この沓形岬公園は利尻島の最西端にある小さな岬で、近くには礼文島香深港との間にフェリーが走っている沓形港がある。岬の先端には時雨音羽(しぐれおとは)作詩の「出船の港」の一番の歌詞の碑が建てられている。
 時雨音羽は利尻島沓形の出身で日本のレコード界創成期の流行歌作詞家で昭和3年に発売した「出船の港」「鉾をおさめて」は中山晋平作曲、藤原義江歌唱により日本中で歌われた。それを記念して沓形岬に歌詞の碑と解説文が置かれているのである。(写真はどんとの碑、出船の港の解説盤)

Img_5086Img_5087Img_5088 ここからは利尻富士や礼文島が望める場所であり、日本海の沈む夕陽の絶景ポイントでもある。また沓形崎灯台という小型灯台やキャンプ場がある。利尻富士は逆光でシルエットだけである。ホテルに戻る遊歩道の近くに「キタノコギリソウ」の赤い花が咲いていた。前日姫沼で見たのは白っぽかったが、後から花ガイドに聞いたら色違いで白と赤があるとのことだった。(写真はどんとの歌碑の先に見える礼文島、沓形崎灯台と利尻岳、赤いキタノコギリソウ)

Img_5094Img_5090_2Img_5091 ホテルに戻ったら砂利の小さな庭に黄色い花が植えられていた。フロントで聞いたらリシリヒナゲシという名で日本に自生する唯一のヒナゲシで、利尻の固有種だということである。(写真はホテル利尻、リシリヒナゲシ2景)

Img_5098Img_5099 8:30にホテルを出発し、利尻鴛泊(おしどまり)港に行く。港の北側に突き出した岩山をペシ岬という。頂上の先には鴛泊灯台があるので灯台山ともいわれている。(写真はペシ岬、フィルイーズ宗谷号)

フェリーターミナルに乗船する「フィルイーズ宗谷」という船が入ってくる。船への乗降にはフェリーターミナル2階から空港にもあるボーディング・ブリッジという装置を使用する。.

Img_5102Img_5105Img_5106Img_5109Img_5115 ターミナルからも船室内からも利尻岳が良く眺められる。(写真はフェリターミナルに接岸するフィルイーズ宗谷号、船内から見た利尻岳、客室風景、出港時の利尻岳、船内からの利尻岳)

 今回乗船した船は定刻の:20に鴛泊港を出港し45分間の乗船時間で、10:05に礼文島香深港に到着予定である。乗客が少なくガラガラだった。外側通路から眺めると利尻岳が小さくなって行き、礼文島が近くなってくる。

Img_5120_2Img_5122 礼文島香深港にもボーディング・ブリッジが設置してあり、そこから下船した。香深港からも利尻岳は良く眺められる。(写真は香深港フェリーターミナルのボーディング・ブリッジ、香深港からの利尻岳)

Img_5123Img_5186 礼文島に到着し新しい宗谷バスに乗車し、早速花ガイドの 挨拶があった後、そのまま ⑤ 桃岩展望台ミニハイキングに出発する。桃岩とは桃の形をした球体状の巨岩で、高さが250m、幅が300mあり、海岸近くにある桃台猫台展望台から見上げると桃の形に見えるのである。(写真はバス車内の花ガイドの挨拶、ミニハイク出発点から眺めた桃岩)

Img_5161Img_5179
Img_5180Img_5134Img_5164 桃岩展望台からはあまり桃の形には見えないがその付近は礼文島を代表するお花畑で、300種類の高山植物が見られ、天然記念物に指定されているということである。麓の駐車場から展望台までの往復は花ガイドの説明を聞きながら約100分のミニハイキングコースである。(写真は桃岩展望台コースの案内板、天然記念物の標識、散策路を歩く人たち、桃岩と高山植物2景)

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早速出会うのが「オオハナウド」という白い花である。次にあるのが同じ白い花の「エゾノシシウド」である。この花は大きいのや小さいのや沢山咲いていた。次は黄色い花連続して咲く「キンミズヒキ」である。薄紅紫色は「レブンシオガマ」であちこちに咲いていた。次に「エゾヨロイグサ」「エゾニュウ」がある。この2種類の花を見分けるのは難しい。同じ様な球形の花がたくさん咲くのだが、葉の形が違うらしい。(写真は「オオハナウド」、「エゾノシシウド」、「キンミズヒキ」、「レブンシオガマ」、「エゾヨロイグサ」、「エゾニュウ」)

Img_5133Img_5137Img_5139Img_5141Img_5148_2Img_5147  薄紫の花は「ミソガワソウ」という。穂先に白やピンクの花をつけるのは「イブキトラノオ」、穂先に白い花をびっしりつけるのは「チシマワレモコウ」である。紫の花は「チシマアザミ」「チシマゲンゲ」「タカネナデシコ」。(写真は「ミソガワソウ」、「イブキトラノオ」、「チシマワレモコウ」、「チシマアザミ」、「チシマゲンゲ」、「タカネナデシコ」)

Img_5144Img_5150Img_5155Img_5159_2 黄色い5弁の「オトギリソウ」同じく黄色の「ハンゴンソウ」「カンチコウゾリナ」や「ダイモンジソウ」などなど、他にも図鑑で調べ切れない花が沢山あった。(写真は「オトギリソウ」、「ハンゴンソウ」、「カンチコウゾリナ」、「ダイモンジソウ」)

Img_5172Img_5175Img_5151Img_5169 桃岩が間近に見える展望台に来る。展望台近くのがけ下に「レブンソウ」が咲いていた。またハイキングコースの途中に「レブンウスユキソウ」が1輪だけ咲いているのを花ガイドが教えてくれた。両方ともぜひ見たいと思っていたので嬉しかった。東南の斜面の「エゾノシシウド」や「エゾニュウ」などがたくさん咲いているお花畑の先に利尻富士が良く見えた。(写真は桃岩、「レブンソウ」、「レブンウスユキソウ」、利尻岳とお花畑)         

Img_5171 Img_5173北西の方向の眼下に見える海岸に桃台猫台展望台や猫岩が見える。

(写真は桃岩展望台から海岸を眺めた風景)

 

Img_5188Img_5189Img_5187Img_5192 桃岩展望台からミニハイク出発点に戻り、北上して金田の岬に行く。この岬は礼文島の最北端の海岸である船泊湾を挟んで、西側はスコトン岬、東側には金田の岬が突き出している場所である。
 スコトン岬は観光地として知られているが、金田の岬はあまり有名ではない。しかし金田の岬には船舶漁協直営の「海鮮処あとい」という食事処があり、そこでウニ、いくら、ボタンエビ、ホタテ、サケ、タコが入った海鮮処あといの昼食を食べた。この付近はアザラシ見物の名所になっているそうだが、今日は付近の岩場には海鵜が群れて休んでいるだけだった。(写真は金田の岬の標識、海鮮処あといの外観、海鮮処あといの昼食、鵜の群れ))

Img_5201Img_5213 次に島の西側にある ⑥ 澄海(すかい)岬 に行く。途中にある船泊湾には以前稚内からのフェリーの定期航路が来ていた船泊港があり、日本最北端の船泊(ふなどまり)駅があったそうである。また船泊遺跡という日本最北の縄文遺跡がある場所でもある。 澄海岬に行く車の駐車場は西上泊という海岸にある。(写真は西上泊海岸、 澄海岬の標識)

Img_5234Img_5203Img_5204 駐車場から坂道を上がる途中にある高山植物をガイドが説明してくれる。花は終わったが「イワベンケイ」の可愛らしい姿。「チシマフウロ」、「トウゲブキ」などである。(写真は「イワベンケイ」、。「チシマフウロ」、「トウゲブキ」)

Img_5212_2Img_5210Img_5205Img_5220_2  澄海岬は南国のビ-チを思わせるコバルトブルーの澄んだ海が見渡せる場所である。海中の黒く見えるのは昆布である。(写真は澄海岬4景)

Img_5219Img_5217Img_5211Img_5207  澄海岬周辺には岩礁が続いて眺望が良い。近くには黄色い「トウゲブキ」白い「エゾノシシウド」などがたくさん咲いていた。(写真は 澄海岬周辺4景)

Img_5224Img_5228Img_5227Img_5226Img_5225 次に ⑦ 江戸屋山道 に行く。この道は礼文島最北端の「スコトン岬」に続くトレッキングロードになっている。途中に「トド島展望台」があり、トドが訪れる最北の無人島、トド島が見渡せる。また「銭屋五兵衛貿易の地」という碑が立っている。銭屋五兵衛は幕末の頃活躍した加賀の豪商で、礼文島を拠点にしてロシアと密貿易をした人物でこの地で密貿易の傍ら江戸屋という屋号できんつば焼きを始めたと伝えられ、そこからこの地が江戸屋という地名になったともいわれているそうである。 ここからは利尻島の利尻富士(1721m)と礼文島の最高峰礼文岳(490m)が同時に見られる地点でもある。(写真はトド島展望台の案内盤、海中の大きな島はトド島、銭屋五兵衛貿易の地の碑、同解説板、左手に利尻富士、右手に礼文岳が見える)

Img_5233Img_5236Img_5237Img_5238Img_5242この付近は隠れた花の名所で、「オオハナウド」「エゾノシシウド」「エゾノヨロイグサ」「エゾニュウ」「ミソガワソウ」「ツリガネニンジン」などがたくさん咲いていた。(写真はお花畑の花5景)

Img_5244Img_5250Img_5245_2Img_5246_2 最後は ⑧ スコトン岬 である。礼文島最北端の地である。以前は稚内の宗谷岬とともに日本最北端の地と表示していたが、測量の結果宗谷岬の方が少しだけ北に位置していることが判明し、以後は再北限の地と名乗るようにしたとのことである。(写真はスコトン岬とトド島4景)

Img_5255Img_5258_2 スコトン岬から南下し、フェリーターミナル近くの礼文温泉三井観光ホテルが今宵の宿である。香深港からも利尻富士が良く見える。今夜の食事もカニ、ウニ、ホタテ、エビなどの海の幸がたくさん出た。天気も終日良く、満足の2日目だった。(写真は夕方の利尻富士、海の幸の夕食)

(以下次号)

2017年8月11日 (金)

利尻島・礼文島 [11景] 夏の花物語3日間のツアーに参加して 1

出発まで

平成28年(2016)に利尻・礼文旅行を検討していたが、日程が合わず代わりにクラブツーリズムの「北海道さいはての絶景と食の競演 4日間」という羽田空港から10月5日出発のツアーに参加した。その時はもうこれが最後の遠距離ツアー旅行だと思っていたが、それから半年経ったころ、クラブツーリズムから利尻・礼文巡りの案内が届き、体調もまあまあだったので性懲りもなく申し込むことにした。

今回の旅行は往復羽田空港から新千歳空港を経由して利尻空港にダイレクトイン、ダイレクトアウトというもので、7月中旬から8月上旬までに14日間の出発日がありその全出発日が出発保証だというので、このツアーの人気があるのが分かる。その中で日程の都合に合わせて7月26日(水)に出発し、28日(金)に帰着する便に申し込んだ、

 コースは羽田空港からB777-300という512名の乗客定員の全日空機で新千歳空港に飛び、B737-500という126名の乗客定員の全日空機に乗り換えて利尻空港まで飛ぶというもので、利尻島では見どころ11景のうち姫沼、南濱湿原の2景を礼文島では桃岩展望台ミニハイキングを花ガイド同行で探勝し、ガイディングレシーバーで列の最後までガイドの話が聞こえるように設定されているとのことである。なお11景は数字などを太字で示した場所である。

天候は予定日の2日から3日前は良くなかったが、当日は晴れから曇りでまあまあのようだった。気温は17度から22度ぐらいのようなので長袖で腕まくりできるシャツとジャンパー、雨具上下を用意し、靴はキャラバンシューズの古いのがあったが履いてみると重いので、アシックスの「旅日和」という靴を購入して履いていった。

第1日目 出発-羽田空港-利尻空港- ➀姫沼園地- ②オタトマリ沼-
③南浜湿原駅- ④仙法志御崎公園-利尻温泉ホテル利尻 

 7月26日朝7:00、羽田行の日立電鉄高速バスに水戸大洗ICから乗車し出発する。料金は3500円でJR常磐線より安く、モノレールなどへの乗り換えもなくゆっくり座っていけるので便利なので利用することが多い、羽田の集合時間9:55に対し、9:25到着予定で、羽田空港出発は11:00の飛行機なので待ち時間もあり安心である。

 ところがこの日は様子が違い、途中で首都高速が渋滞で羽田着は11時過ぎになりそうだという連絡が入り、早く着くには八潮PAからつくばエクスプレス(TX)八潮駅に行き、秋葉原からJRで浜松町に行き、モノレールに乗り換えていった方が早いということになった。そして同じ日立電鉄の東京駅行き高速バスに矢田部東ICで乗り換えることが出来るというのでそのルートに変更することにした。本来の休憩場所は守谷SAなのだが、こんな時の緊急処置が決まっているらしい。

 ルートを変更して東京駅行のバスに乗り換え、三郷から首都高速に入ると途端に渋滞になり、三郷インターから10分以上掛って八潮PAに着く。東京には電車か空港までの高速バスしか使っていなかったのでTXの八潮駅があるのも知らなかった。一緒に降りた人の後について歩いて7~8分で八潮駅に着く。高速バスを降りるときに100円で秋葉原までの通常運賃470円の乗り継ぎ乗車券を購入できる。これは「レール&高速バスライド」という方式だそうである。

 とにかくこれで秋葉原まで行き、JR京浜線で浜松町まで行き、モノレールで羽田空港第2ターミナルに到着したのは10:15だった。直ぐ搭乗手続きをし、おにぎり弁当で遅い朝食を食べると直ぐ出発だった。

Img_4978_2Img_4980_4Img_4982_2Img_4985 新千歳空港着は12:35で35分待ちの13:10に利尻空港に出発する。利尻空港着14:00で空港からは青空の下、利尻富士がくっきり見えた。空港待合室に添乗員が待っており、利尻島と礼文島のパンフレットを貰った。(写真は利尻空港に到着した乗客、到着便と利尻岳、快晴の利尻岳、空港入口付近)

Rishiriislandairplane 利尻島はほぼ円形の島で島の中央部に利尻富士ともいわれる日本最北の百名山である利尻岳(1721m)があり、その山すそは海岸まで続き、島のどこからでもその雄大な山容を眺められまた礼文島から見ると海から聳えている様に見えるので海の名峰ともいわれる。海岸線の道路を通り、島を一周するは車で2時間半ほどだが、緯度が高いため、本州では2000m以上の高地でしか見られない高山植物が平地でも見られ、見どころも多くあるので、礼文島とともに花の浮島と呼ばれている。(写真は利尻島全景~ウイキペディアより)

Img_4984_2Img_4986  空港の外には宗谷バスとガイドが待っており直ぐ出発する。乗客は33名で運転手、添乗員とバスガイドを合わせて36人の乗員である。添乗員はこんなに利尻岳がはっきり見えるのは久し振りで、昨日までは見えない日が多かった。3日間山頂が見えない日も多いのだと言っていた。(写真は乗車する宗谷バス、バスガイドの挨拶))

Img_4989Img_4990Img_4991Img_4992aImg_4996  最初の観光地点は➀姫沼園地である。駐車場には女性の花ガイドが待っていた。バスの車中でガイディングレシーバーの機器が渡されイアホーンなどを取り付けてあったので、早速ガイドが話始める。姫沼に着く前の小径から花の説明があった。「キタノコギリソウ」「ナミキソウ」「ヨツバヒヨドリ」などである。(写真は姫沼園地入口、花ガイド、「キタノコギリソウ」、「ナミキソウ」、「ヨツバヒヨドリの花」)

Img_4999Img_5003  姫沼は周囲1キロほどのほぼ円形の)沼で、大正の初め、ヒメマスを養殖したため命名された。この沼から眺める利尻富士の眺めと風のない早朝に見られる逆さ富士の美しさが知られているそうだが、この日はそよ風が吹き、逆さ富士は見られなかったが、姫沼とその先にそびえる利尻岳の眺めは素晴らしかった。(写真は姫沼湖畔、姫沼と利尻岳)

Img_5006Img_5010aImg_5023Img_5024Img_5025  沼を一周する木道の散策路があり、花ガイドの案内で周囲の植物の説明を聞きながら20分ほどで一周する。ところどころ植物の名前を記した名札があり、花ガイドの説明を助けてくれる。(写真は名札のある植物「イワカガミ」、「ウメガサソウ」、「エゾスズラン」、「イチヤクソウ」、「シャクジョウソウ」の花)

Img_5007Img_5009Img_5012Img_5014Img_5016Img_5021

 他にも「エゾゴマナ」「さわふたぎ」の青い実、「くるまゆり」「ツルアジサイ」「オニシモツケ」「ガマズミ」の実、などの説明を受けた。
花ガイドの説明する花の写真を撮るのが精いっぱいで、花の名前は後から図鑑を広げて記入したので、間違っているのもあるかもしれない。(写真は「エゾゴマナ」「さわふたぎ」の青い実、「くるまゆり」「ツルアジサイ」「オニシモツケ」「ガマズミ」の実)

Img_5028  姫沼に行く道筋の高台に姫沼展望台という見晴らしの良い場所があり、沖合を豪華客船「飛鳥Ⅱ」が航行しているのが見えた。

(写真は姫沼展望台からの眺め)

Img_5034Img_5032Img_5035201501_075whitelover1 次に向かったのは ②オタトマリ沼である。ここも沼の周囲を一周する木道の散策路があり、約40分で一周できるが今回は付近の散策だけだった。この沼は「白い恋人」のパッケージになっているので有名である。オタトマリとはアイヌ語で「砂のある入江」のことで、近くにある三日月沼とともに沼浦湿原を構成している。(写真はオタトマリ沼の標示と利尻岳、利尻岳とオタトマリ沼、沼浦湿原の解説板、白い恋人のパッケージの一部)

 この沼は姫沼が島の北側にあったのに対して島の南側に位置しているので、利尻岳の山容がだいぶ変わって見える。この沼は湖畔で小休止しただけで、近くの南浜湿原に向かった。

Img_5038Img_5041Img_5051 ③南浜湿原では姫沼と同じ花ガイドが説明してくれた。入口を入ったところにあるメヌウショロ沼に利尻岳の逆さ富士が綺麗に映っていた。この湿原は高層湿原の「ミズゴケ」と低層湿原の「ミズバショウ」が同じように分布している貴重な場所だということである。(写真は南浜湿原入り口付近、湿原からの利尻岳、メヌウショロ沼に映る逆さ富士)

Img_5046Img_5042Img_5043 湿原巡りのうち全体の半分近くを占めるメヌウショロ沼のある一周0.4キロの木道遊歩道を行く。「サワギキョウ」がたくさん咲いていた。「モウセンゴケ」もあったが今の季節は他に目立った花は少なかった。(写真は南浜湿原案内板、「サワギキョウ」「モウセンゴケ」)

Img_5054_2Img_5057_2Img_5062Img_5061_2 南浜湿原から車で5分程行くと ④仙法志御崎公園に着く。此処は島の最南端で利尻岳が噴火した時に海に流出した溶岩によって出来た独特な海岸の風景と、尻富士の風景がマッチし、島を代表する景勝地になっている。また生きたウニや昆布を間近で観察できる天然の自然磯観察場があり、その中にゴマフアザラシが2頭住んでいるのが見られる。100円で餌付けができるそうである。(写真は仙法志御崎海岸の碑、海岸の岩場と利尻岳、利尻岳とアザラシの看板、2頭のアザラシ)

  もう夕方の6時近くなり今日の観光は終わり、ここから島の西部にある本日の宿「利尻温泉町営ホテル利尻」に向かった。

Img_5073Img_5077Img_5078 ホテルに到着したのはちょうど太陽が日本海に沈むところであり、屋上に上がって沈みゆく太陽を写し、今日一日の晴天を感謝し明日の好天を祈った。

今夜の食事は生うにの先付、サーモン、縞ぞい、ホタテ、甘えびの刺身、毛ガニ、そうめん昆布、ホッケの煮つけなど利尻、宗谷の海産物がたくさん出た。飲み物もちろん当地の「利尻」という冷酒である。(写真は海に沈む夕陽、食事献立、飲み物)

(以下次号)

2017年8月 2日 (水)

花畑・菜園便り(6)

 
 「花畑・菜園便り」の7月の花畑・菜園の報告である。

[ 花畑 ]

Img_4903Img_4976Img_4918 今月紹介するのは「クレオメ」である。あたかも風に吹かれてちょうちょが舞っている風情なので、西洋風蝶花の別名がある。花言葉も「秘密のひととき」「あなたの容姿に酔う」という二つあるそうである。7月から9月に楚々として咲く花である。一回種を蒔くと毎年こぼれ種が芽を出し楽しませてくれる。
(写真はクレオメ3景)

Img_4881Img_4882Img_4884Img_4875Img_4935 「桔梗」の薄紫と白色の花も咲き、更に「グラジオラス」がいろんな色の花を咲かせる。グラジオラスは支柱を立てたり、花柄を捨てたりする手間が大変で、植えっ放しになってしまうのだが、毎年同じ場所で花を咲かせてくれている。(写真は桔梗2景、グラジオラス3景)

Img_4965_2Img_4966Img_4967Img_4963 「おしろい花」という花がある。この花は、朝早くか夕方の太陽の光が弱い時しか花が開かないが、色彩豊富な花色があり華やかである。いったん種から育てると、翌年は球根と種の両方から増えていく繁殖力旺盛な花である。(写真はおしろい花4景)

Img_4900Img_4977Img_4868Img_5326Img_5338Img_5325  またユリ科の「カサブランカ」が良い香りの大輪の花を咲かす。「ペチュニア」や「サファニア」も可憐な花を咲かせている。またプランターには「アメリカンブルー」と「ペチュニア」、花壇には「ポーチェラカ」が3本ある。これも毎年増やしていくつもりでいる。(写真はカサブランカ、路地植えのペチュニア、サファニア、プランター植えのアメリカンブルー、プランター植えのペチュニア、路地植えのポーチェラカ)

Img_4904Img_4890_2 「クレマチス」は以前から咲いている紫と白の花以外に、小さな赤い花をつける品種が咲き始めた。 
(写真は紫と白のクレマチス、小さな赤い花のクレマチス)

 

Img_5323Img_5342Img_4877 「ダリヤ」は大輪の物と小さい花がたくさん咲く種類のものとが咲いている。夏の花も真っ盛りである。(写真は大輪のダリヤ2景、小輪のダリヤ)

 

Img_4887Img_4930Img_4916Img_5333 「木槿(ムクゲ)」が赤と白そしてピンクの花をたくさん付けている。「マリーゴールド」と「百日草」の花畑もきれいに咲いている。間もなくコスモスも咲き始めることだろう。 (写真は木槿(ムクゲ)3景、マリーゴールドと百日草の花畑)

[ 菜園 ]

Img_4886_2Img_4879 菜園の方は、玉ねぎの後「ジャガイモ」もやっと全部収穫できた。今年は男爵とメークインだけを植えたが、昨年の例では我が家の玉ねぎとジャガイモだけで春先まで食べられた。

(写真は菜園で採れた野菜、男爵とメークインのジャガイモ)

 

Img_4878Img_4960Img_4921 菜園の方は「キュウリ」、「ナス」、「トマト」、「ミニトマト」、「ピーマン」、は順調に生育し、毎日どれかは収穫出来ている。

(写真はキュウリ、トマト、ミニトマト)

 

Img_4919Img_4926 「枝豆」は毎日1株から2株収穫して、ビールのつまみになっている。そら豆を毎日食べていた時から半月位の間があったが、またしばらくは菜園の豆をつまみながらビールが飲める。(写真は枝豆2景)

Img_5336 Img_5337  「スイカ(小玉)」も順調に育っており、7月は4個収穫できた。今年も甘いスイカが出来た。(写真はスイカ2景)

 

(この項終り )

2017年7月25日 (火)

今野敏の新刊「継続捜査ゼミ」「回帰」 を読んで

 隠蔽捜査シリーズなどの警察小説で知られる今野敏の小説は以前から愛読しているが、最近2冊の新刊を読んだ。従来の今野敏の小説とだいぶ違った内容だったので、それの紹介をしたい。

 継続捜査ゼミ           2016年10月19日発行

 回帰-警視庁強行犯係・樋口顕   2017年 2月20日発行

(1)「継続捜査ゼミ」

Konno1_2 今野敏の警察小説は平成19年に読んだ「隠蔽捜査」以来ファンになり今回まで50冊近く読んでいる。「隠蔽捜査」シリーズは現在最終回の「隠蔽捜査6去就」までの8作品はすべて読んだ。

 今野敏の小説は捜査員の悩みや思考過程が文の中に多く出てくる内容の小説が多いが、それが深刻にならず、また平易な文章なので読み易いため、疲れた時や気分転換を図るときに読むことが多い。

  今回の「継続捜査ゼミ」は今までの今野敏の小説ジャンルにないもので、元警察学校の校長が退官した後、知人の伝で女子大の教授になり、継続捜査ゼミという迷宮入りした事件を考えるゼミを立ち上げ、個性豊かな女子大生5人のゼミの学生と15年前の未解決事件を思いがけない発想から解決していく話で、その間大学内で起きる事件も並行して発生し、それを解決していく話もあり、現在発生した事件を追いかける通常の警察小説とは異なる異色の作品である。

  課題が迷宮入りの事件の調査のため資料を調べるところから始まるので、息詰まるような緊迫した雰囲気はなく、素人に教えるような描写が多かったが、それはそれで警察小説の原点を復習している気分で読めた。

 事件が発生し、その解決に全力を挙げる警察小説も面白いが、この様な事件から離れた部分が多いストーリーを描く小説もまた楽しい。

(2)「回帰-警視庁強行犯係・樋口顕」

Img_4931 この小説は警視庁強行犯係に所属する樋口顕を主人公にした警察小説のシリーズで、1996年から2000年にかけて3作品が刊行され、最近になって2014年に「廉恥」という作品が14年ぶりに刊行されている。その後またしばらく途絶えて今年(2017年)2月に5作目の「回帰」が刊行されたのだが、刊行されるまでの期間が長いのでシリーズものとして読むよりも別な話として読んでも違和感は無い。

 今回は日本で発生したテロに対して公安と刑事部の軋轢がありながら次第に協力して第2のテロ防止に尽力して行く過程が読ませどころである。

 また従来の警察小説での公安部と刑事部が絡んだ事件では公安は情報を独り占めしたがるので、刑事部も独自のやり方で自分たちの事件に迫るという公安と刑事との対立をメインにしたものが多かったが、この小説は双方が情報を共有し、協力して事件を解決するストーリーになっているのが目新しい。

 ストーリーのなかにスリーパー.という言葉が出てくるが、これはスリーパーエージェントのことで「警察官、スパイ、特殊部隊員、ゲリラ、テロリストなどで、密かに活動したり、いざという時に奇襲攻撃を仕掛けるために、一般人や工作対象組織構成員などになりすます者」を意味するということである。このスリーパーが重要な役割を持ち、テロリスト側とそれを追い詰める側の両方にスリーパーの役割をする者が居て話を複雑にしている。

 海外のテロリストの侵入、ツイッターを悪用した犯罪計画、C4という新しい爆薬による爆破事件、SSBC(警視庁捜査支援分析センター)による解析など以前では考えられなかった新しい要因が駆使されたストーリーは、今後日本だけではなく通信や情報、人の交流などの国際化が進むなかで、犯罪小説もまた日本だけではなく国際的なつながりを持ったケースが更に増加していく前兆なのかもしれない。

(この項終わり)

 

2017年6月30日 (金)

花畑・菜園便り(5)

 
 「花畑・菜園便り」の6月の花畑・菜園の報告である。

[ 花畑 ]

Img_4770_2Img_4805Img_4834Img_4803Img_4789  4月のチューリップ、5月のクレマチス、バラの後の花畑の主役はカワラナデシコである。(写真はカワラナデシコ5景)

Img_4793Img_4791  カワラナデシコはチューリップのように明るく派手な花ではなく、群生させても薄いピンクの花はいかにも頼りなく見える。やや濃いめの赤紫花の種類は派手だが少数である。
 ナデシコは秋の七草の一つとされているが我が家では咲くのは6月である。カワラナデシコはナデシコ科ナデシコ属であるがカワラナデシコの楚々とした感じが6月の花として似合っていると思う。(写真はカワラナデシコ2景)

Img_4768Img_4776 備前堀方面の道路との境界に植えてあるさつき「大盃」も6月になると花盛りである。大きい株を4個と中くらいと小さい株を11個植えてあるが、来年は剪定をして樹形を揃えていきたい。(写真はさつき「大盃」2景)


Img_4778Img_4792Img_4861Img_4857Img_4852Img_4862 花菱草も先月と変わらず黄色と白の花が良く咲いている。クレマチスの紫、白の花もまだ新しい花をつけている。(写真は花菱草4景とクレマチス2景)

Img_4849Img_4835Img_4836Img_4851 今年は 金魚草、ゴテチャを種から育てたがやっと花がつき始めた。ゴテチャは北アメリカ原産でアカバナ科に属しているそうである。この花は色待宵草という情緒のある別名があるのだが一般的にはゴテチアまたはゴテチャと呼ばれている。(写真は金魚草とゴテチャ4景)

Img_4781Img_4808Img_4830Img_4840Img_4798_2 ラベンダーは妻が苗を2本購入して植えたものである。ラベンダーは鮮やかな紫色と心地よい香りが魅力のハーブで、本来は木なのだが、多年草として扱われている。春に挿し木で増やせるというので、枯れなければ来年はもっと増やしていこうと思っている。
 マーガレットはしばらく前に植えたものがだいぶ増えて、白い花が一群落になって咲いている。和名はモクシュンギクだそうだがあまり使われていない。(写真はラベンダー2景、マーガレット3景)

[ 菜園 ]

Img_4783Img_4787Img_4853Img_4844Img_4843 菜園の方は、玉ねぎを収穫し、馬鈴薯も雨の合間を見て収穫し始めたがまだ三分の一しか掘っていない。ブルーベリーは最盛期で、毎日小さい金網のざるに8分目くらいの収穫がある。(写真は収穫した玉ねぎ2景、馬鈴薯、ブルーベリーの木と収穫したブルーベリー)

Img_4854Img_4860Img_4845Img_4846Img_4847 Img_4848スイカは3本の小玉スイカの苗を植えたが、1本枯れてしまった。残った2本は元気に育っている。ナス、トマトも順調に育っている。(写真はスイカ畑、ナス、トマト各2景)

(この項終わり)

2017年6月23日 (金)

平成29年バラ園巡り(3)

4.茨城県フラワーパーク 

 前の週に「坂本バラ園」「ローズガーデン森谷」「茨城県植物園」の3か所のバラ園を訪問したが、そのちょうど1週間後の6月3日土曜日に「茨城県フラワーパーク」を訪れた。

Img 石岡市にあるこのフラワーパークは800種、30,000本のバラがありバラのテーマパークとしては東日本最大級だということで、その前に訪れた3か所のバラ園とはけた外れに大きいバラ園である。個人の小さいバラ園2か所と中規模の植物園バラ園を見て結構楽しめたので、大きなバラ園はどこが見どころなのだろうと興味を覚えたせいもある。(写真は入園券)

 茨城県フラワーパークには何回か訪れているが、バラ園だけを見ようと思って出かけたのは初めてである。フラワーパークでは茨城県の花がバラなので、バラの展示には特に力を入れているそうである。

Img_4699_2 今年の茨城県フラワーパークバラまつりは5月15日から6月25日までだが、6月初めが一番の見ごろだというので、6月3日に訪れた。朝10時ごろ到着した。駐車場はほぼ一杯だったが付近の農家の土地をだいぶ借り上げているらしく、後から来る人たちはそちらに誘導されていた。(写真はフラワーパーク入り口付近)


Img_4708Img_4714Img_4702Img_4704_2 入園ゲートを入ると園の右半分がバラのテラスという場所で、斜面に段々につけられた花壇に色系統ごとに分かれたバラが植えられており、フラワードームの温室のある場所まで続いている。(写真はバラのテラスのバラ4景)

Img_4707Img_4703Img_4705Img_4716Img_4717_2 それぞれのバラ群にはバラの名前と品種、造られた年、国名を記した立て札が置かれている。此処のバラの品種系統の記載は「ローズガーデン森谷」とは違ってハイブリット・ティーローズはH・Tと表示されている。フロリバンダローズはFLである。S(ER)はシュラブローズと言ってつるバラにも木立にもなるようなバラで、イングリッシュローズ(ER)もこの系統に含まれる。最初の頃は目についたバラと立て札を撮っていたがあまりにも多くあるので、途中から止めてしまった。(写真はバラ5景)

Img_4727Img_4728Img_4735_2Img_4706 バラのテラスの上方からつるバラのアーチを幾つか撮る。このあたりから遥か下に見える入園口付近ではバラの即売会をやっている。(写真はバラのアーチ3景と入園口付近)

Img_4734Img_4721Img_4722Img_4725Img_4726 フラワードームでは展示の準備中の様子で入れず、裏側の木陰にあったベンチでソフトクリームを食べながら一休みする。ドームの裏側にもバラが植えられている。バラのテラスの上方は芝生の丘になっていて家族連れの人たちが休んでいた。遠くに筑波山が見えた。(写真はバラ4景、芝生の丘)

Img_4736_2Img_4743Img_4754Img_4755Img_4741 フラワードームから坂を下るとバラ品種園というバラの見本園があり、たくさんのバラが品種ごとに1~数本づつ植えられている。バラ品種園に降りると、ここからもバラ園の先に筑波山が良く見えた。(写真はバラ品種園5景)

Img_4738 Img_4739Img_4737その近くには展示栽培温室という建物があり、サツキの展示をしていた。中に入ると立派に仕立てられたサツキが数多く展示されていた。(写真はサツキ3景)

 

Img_4747Img_4749Img_4751Img_4756_4 バラ品種園のバラを眺めながら先に進む。つるバラも大きなものが植えられてあった。バラ品種園の奥の坂道を上がると香りのバラ園という芳香のあるバラを植栽した場所があるが、においの強いバラは見当たらなかった。(写真はつるバラ3景と香りのバラ)

Img_4759Img_4760 Img_4765_4Img_4766_2 香りのバラ園から再びバラのテラスを抜けて、つるバラのある路を通り入門ゲートに戻った。(写真はつるバラ4景)

 

 あまり多くのバラを見たせいか食傷気味になり、入園するときに考えていた気に行ったバラを買おうかという気も無くなり、帰途に就いた。

 今回は2日にわたって違った4か所のバラ園を訪問したが、以前より少しバラの品種や栽培方法などが分かった気がする。最近は年のせいかあまり多くのバラを見るのではなく、気に行ったバラの前で飲み物を飲みながらよもやま話をすることが楽しいと思うようになってきた。

 それにしても沢山のバラをきれいに咲かせるためにご苦労を重ねている人たちには頭が下がる。自分でも我が家にバラを少し植えており、以前は毎週のように消毒や薬剤散布をしたりして世話をしていたが、最近は手入れもおろそかになりがちで、それに伴いバラも勢いがなくなってきたので、これではいけないと刺激を受けた。

 

 (この項終わり)

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2017年6月15日 (木)

平成29年バラ園巡り(2)

3.茨城県植物園 

 「坂本バラ園」「ローズガーデン森谷」を訪問した帰り道、那珂市の茨城県植物園を訪問した。此処には80種800本のバラ園がある。

 また今日5月27日の土曜日と明28日の日曜日は「春のバラ展」ということで、切りバラのコンテストや展示をするというので、それも併せて見ることにした。

 茨城県植物園は昭和56年に開園して噴水のある沈床園やバラ園、牡丹園、岩石園などに分かれており、また熱帯植物館というガラス張りの温室があり東南アジアの熱帯植物などが多数集められている。今回は時間の制約があり、 [バラ園] と [春のバラ展] だけの見学である。

[バラ園]

Img_4344Img_4343Img_4341Img_4342 入り口を入ると直ぐに噴水のある沈床園があり、チューリップの咲くころは華やかになるが、今は小さな草花がたくさん植えられていた。(写真は植物園の入り口付近にある箱入りの花壇、沈床花壇3景)

Img_4299Img_4303Img_4295Img_4296Img_4306Img_4315Img_4305Img_4304Img_4308Img_4302

 バラ園はあまり大きくはないが、花の色別に分かれて植えられており、品種を書いた表示札が設置されている。花の手入れなどはここの前に見た2つのバラ園とは違い、さすがに素人離れの本格的なものだと感じた。バラの品種は覚えきれないので、きれいに咲いている花を多く撮った。

(写真はバラ園の花10景)

Img_4319Img_4317Img_4312aImg_4314_2Img_4316Img_4301

 園内には、赤と黄色のつるバラを這わせたバラのアーチがあるがまだ完全なアーチにはなっていなかった。(写真はアーチとバラ6景)

Img_4307_2Img_4310Img_4318  近くには沈床園の噴水や四阿などが見えており、良い点景になっていた。

(写真は噴水とバラ2景、四阿とバラ)

 バラ園から春のバラ展が開催されている展示室に行く。

[春のバラ展]

Img_4320Img_4324 Img_4337Img_4323Img_4339Img_4322_3

 展示会場に続く坂道には鉢植えのバラがたくさん置かれていた。

(写真は展示会場に続く道の鉢植えのバラ6景)

Img_4331Img_4336Img_4335Img_4330Img_4333Img_4332

 春のバラ展は、茨城バラ会県北という団体が協力して切りバラの展示紹介、装飾展示、コンテストなどを行うというもので、250点の切りバラが展示されるという。(写真は会場風景3景、入賞したバラ花3景) 

Img_4325Img_4328Img_4329_2Img_4326_2Img_4334 展示会場には鉢植えやデコレーション、大輪種一輪花、二輪組花、房咲き三枝などの種目ごとにコンテストが行われ、上位入賞者の名前が記されていた。どのバラも素晴らしくこれほどの花を咲かせるのはさぞ大変だったろうと思った。(写真は入賞したバラ花5景)

 加倉井という人の名が多かったが、きっと現在の第一人者なのだろう。

 展示された切りバラは明日のバラ展終了後、希望者にプレゼントされるそうである。

 (以下次号)

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2017年6月13日 (火)

平成29年バラ園巡り(1)

 朝日新聞に毎月「定年時代」というチラシが入ってくるが、その5月号に「夫婦で移住、バラ園運営」という見出しで茨城県大子町の「ローズガーデン森谷」というバラ園の紹介があった。

 また同じく新聞と一緒に「週刊 茨城朝日」が入ってくるが、その5月17日号に「気分も華やかに バラの季節到来」という見出しで、日立市の「坂本バラ園」や茨城県植物園の「春のバラ展」などの紹介があった。

 今年は近くのバラを見に行こうかと家内と話をして5月27日の土曜日にバラ園巡りをすることにした。順序として最初に日立市東河内(ひがしごうど)町にある「坂本バラ園」から回ることにした。

1.「坂本バラ園」

 当日は朝、雨が降っていたが昼間は止むということだったので、朝9時ごろ水戸市下市にある我が家を出発した。事前にマップで調べ、玉簾の滝近くの細い道の先であることが分かっていたので、まだ雨が降る中を常陸太田市経由で国道349号線を玉簾から旧道に入った。

 玉簾の滝を過ぎて少し行くと「坂本バラ園」への手造りの案内板があり、そこから狭い別れ道が続いていた。前から車が来たらどうしようかと思いながら怖々上がっていくと幸い車は来ず、バラ園入口の少し道幅が広くなった道路上に車が1台止まっていた。その後ろに車を止めてバラ園に入る。幸い雨は止んだところだった。訪問者は10人位居たので車は下の案内板のところに置いて歩いて来なくてはいけないのかもしれなかった。 

Img_4259_2Img_4258Img_4257Img_4244_2 新聞によると5月25日から6月5日まで約100種、300株のバラのある50坪程度の庭を一般開放する。入場料は100円/人である。毎年県内外から3000人から4000人も訪れるそうである。行った日は雨だったせいか訪れる人はあまり居なかった。入口のところにWELCOME SAKAMOTO の看板があり、登り坂を上がると、きれいな建物の前に鉢植えのバラが並んでいる。建物の前の大きな傘の下は晴れていればお茶などが飲める場所になっている。(写真は入口の看板、入口正面の建物、入口左側のバラ、建物側面のバラ)

Img_4253Img_4238Img_4239Img_4254 建物の近くの花はきれいに咲いていたが、垣根沿いのバラは雨が降ったせいで、下を向いている花が多かった。(写真は雨上がりのバラ4景)

Img_4243Img_4241_2Img_4242 奥に進むとバラのアーチの下に休憩場所があり、天気が良ければのんびりバラを眺めながらゆっくり出来そうである。 さらに進むと獅子の口から水が流れ出ていたり、絵が飾ってあるログハウスなどがあり、訪問者を暖かく迎えてくれる。(写真はバラのアーチとその下のテーブルとイス、獅子の口から水が流れているレリーフ、ログハウス)

Img_4246Img_4249Img_4245 またバラを這わせる器具やしゃれたブランコなどもあり、バラをより楽しめるように考えられている。規模はあまり大きくはないが個人のバラ園としての温かい雰囲気がある。今回は雨の後だったのが少し残念だった。(写真はブランコ、噴水の置物など、バラを這わせる金具)

2 「ローズガーデン森谷」

 再び国道349号線を大子町に向かって走る。折橋から国道461号線に乗り、山越えをして竜神大吊橋からの県道に出会う。国道461号線は国道なのに大型車通行禁止になっており途中ですれ違うのも困難な道路だった。

 しかし山越えの後の川沿いの道は本来の国道の快適な道路になって月居トンネルを過ぎ、さらに袋田の滝からの道と合わさると国道118号線と同じ道路になり大子町市街地に出る。「道の駅奥久慈だいご」で久慈川に沿って続く国道118号と別れて、国道461号は栃木県黒羽に向かう道になる。

 「ゆばの里 豆仙」への案内がある道を右折し、「ローズガーデン森谷」の案内看板を見ながら行くと塩之沢温泉近くにバラ園がある。「定年時代」という新聞チラシの文面を見ると大子町が「町所有の山田ふるさと農園への移住者に土地を20年間無償貸与する」という施策を行うことを知って、会社を定年退職後千葉県から移住してきたとあった。

 約550坪の敷地に130種、1200本のバラを植えて、2009年から大子町で初めてのバラ園として「ローズガーデン森谷」をオープンしているということであり、入園料は300円/人である。

 再び国道349号線を大子町に向かって走る。折橋から国道461号線に乗り、山越えをして竜神大吊橋からの県道に出会う。国道461号線は国道なのに大型車通行禁止になっており途中ですれ違うのも困難な道路だった。

 しかし山越えの後の川沿いの道は本来の国道の快適な道路になって月居トンネルを過ぎ、さらに袋田の滝からの道と合わさると国道118号線と同じ道路になり大子町市街地に出る。「道の駅奥久慈だいご」で久慈川に沿って続く国道118号と別れて、国道461号は栃木県黒羽に向かう道になる。

 「ゆばの里 豆仙」への案内がある道を右折し、「ローズガーデン森谷」の案内看板を見ながら行くと塩之沢温泉近くにバラ園がある。「定年時代」という新聞チラシの文面を見ると大子町が「町所有の山田ふるさと農園への移住者に土地を20年間無償貸与する」という施策を行うことを知って、会社を定年退職後千葉県から移住してきたとあった。

 約550坪の敷地に130種、1200本のバラを植えて、2009年から大子町で初めてのバラ園として「ローズガーデン森谷」をオープンしているということであり、入園料は300円/人である。

Img_4292_2Img_4262_2Img_4294Img_4286 道路の外側からつるバラや園内のバラを眺め中に入る。最初に訪問した「坂本バラ園」は山道を上がっていった先にあったが、「ローズガーデン森谷」は平地で周りの道路も広い。垣根に這わせたつるバラや園内に咲くバラを眺めながら中に入る。雨は上がっていたが曇天である。(写真は道路から眺めたバラ園4景)

Img_4267Img_4290Img_4277Img_4275 園の外から眺めた時に目立った白い花はバラではなく、香りの良い梅花空木(バイカウツギ)だった。その先に建物があり、小径の両側にはバラが植えられていて花の名前を書いた木製の名札が置かれている。(写真はバイカウツギ、建物とバイカウツギ、ミッシェル(H)、フレグラント・アプリコット(H)

Img_4273Img_4276Img_4283Img_4288 名前の下にあるHはハイブリットティーローズのことで、四季咲きの大輪一輪咲きを表す。またFはフロリバンダローズで花がたくさん咲くバラのことである。またCℓはクライミングローズのことで、つるバラを表す用語である。(写真はノックアウト(F)、ラブ(H)、桜貝(F)、チンチン(F))

Img_4281Img_4271Img_4289Img_4284Img_4274_2園ではつるバラを絡ませる支柱に間伐材を活用しており、普通の垣根に這わせるよりだいぶ高い場所まで咲かせている。バラ園の用具は主に夫婦二人で作っており、バラの消毒や除草もほとんど二人でしているそうで、作業が間に合わないと言っていた。(写真は高い支柱のつるバラ2景、通常の垣根のバラ3景)

Img_4278Img_4266Img_4269Img_4287Img_4272 他にもいろいろなバラを見せて貰った。訪問したのは土曜日だったが天気があまり良くなかったせいかほかの訪問客はおらず、住まいの前にあるテラスでお茶をご馳走になり、此処のバラ園を開く前に、県のフラワーパークに3か月実習に行っていろいろ教えて貰った話などしてくれた。また40年ほど前につるサーカスという黄色の芳香性の良いつるバラを植えたことがあったので、その話をしたところ、ネットで調べてくれて、今でもあるということだった。(写真はいろいろな色のバラ5景)

 最初に訪問した「坂本バラ園」はバラ以外のブランコだの置物などの小道具が多く置かれており、バラの花とともに楽しめる、こじんまりとした印象だったが、ここ「ローズガーデン森谷」はバラの種類も多く、それぞれのバラの名前も表示してあり、少し傾斜した広々と感じさせる敷地にゆったりと咲かせており、「坂本バラ園」とは違った楽しみがあった。

(以下次号)

2017年5月31日 (水)

「羊と鋼の森」「蜜蜂と遠雷」 を読んで

 平成29年(2017)の本屋大賞は「蜜蜂と遠雷」に決まった。昨平成28年(2016)の本屋大賞は「羊と鋼の森」である。昨年7月に、もうそろそろ空くだろうと思って図書館に予約してから9ヶ月目の本年4月にやっと借りられた。もう今年度の本屋大賞が決まってから半月位後のことである。

 この分では今年の本屋大賞の「蜜蜂と遠雷」は直木賞も併せて受賞したことだし、図書館に予約しては1年以上後ではないと読めないなと思って買うことにした。

1. 本屋大賞について

 ご承知のように、本屋大賞は他の文学賞と違って新刊書を扱う書店の店員の投票によって受賞作を決める賞であり、平成16年(2004)にスタートしている。その第1回受賞作は小川洋子作の「博士の愛した数式」で、友愛数、完全数などいろいろな数え方があることを初めて知った。その後寺尾聰の主演で映画化されたのでそれも見に行った覚えがある。

 第2回大賞は今回2度目の受賞をした恩田睦作の「夜のピクニック」である。この行事は小生の母校でもある茨城県の水戸一高の夜行軍をモデルにしてあり、小生も奥久慈の常陸大子からや福島県の勿来海岸から水戸まで歩いた。その頃はまだ女子生徒は1年後輩に2名初めて入学したばかりで、また夜行軍には不参加であり、男子だけでひたすら歩き、走った思い出しかなく、ピクニックなどというしゃれた感じはなかった。

 この2冊は本屋大賞がまだ知名度がなかったせいか、予約などしなくてもすぐ借りられた。その後しばらくは受賞作に読みたい本がなく、平成22年(2010)の第7回受賞の冲方丁作の「天地明察」と平成23年(2011)の第8回受賞東川篤哉作の「謎解きはディナーのあとで」は発売後半年くらい後に借りて読んだ。

 平成24年(2012)の第9回受賞の三浦しをん作「舟を編む」は久し振りに読みたいと思って予約して読んだ。この本は中型の国語辞典を新しく発売するために苦闘する編集員の話で、真剣に課題を一つづつクリアしていくそれぞれの編集者の仕事に向き合う姿勢は、今回の「羊と鋼の森」と同じだと感じた。

 しかし一番面白く読めたのは「村上海賊の娘」(平成26年(2014)の第11回受賞、和田竜作)である。戦国時代瀬戸内海の村上水軍の娘が信長に追い詰められた石山本願寺を救おうとする第一次木津川口の戦いを描いた作品である。和田竜の本はそれ以前に「のぼうの城」「忍びの国」などを読んでいたので、本屋大賞とは関係なく受賞以前に読んだ。これは村上水軍が使用した炮烙玉という火薬の玉を相手の船に多数投げ込んで、織田方水軍を壊滅させた戦いで、両軍の作戦の立て方や戦闘の場面などがリアルに表現されており、織田信長を一時的にせよ破ったことが痛快だった。

 平成27年(2015)の第12回受賞の「鹿の王」は前年(2014)国際アンデルセン賞を受賞した上橋菜穂子の作品である。この作家は児童文学者として「守り人」や「獣の奏者」シリーズなどで知られており、綾瀬はるか主演のテレビドラマが「精霊の守り人」最終章として、11月から放映予定である。

 「鹿の王」は故郷を守るために戦士となった主人公は敗れて奴隷に落とされてしまうが、ある時乱入してきた奇妙な山犬たちがもたらした謎の病のせいで、他の奴隷たちは死んでしまうが生き延びた主人公は病のせいで変化し、山犬と同じ感じ方ができるようになる。そして病に侵された山犬たちとともに山奥深く入っていく。一方もう一人の主人公は医術師で同じ病をなくすべく努力している。その間に出てくる多くの人々との結びつきなどが絡み合ったエンターメントで考えさせられることが多かった。

本屋大賞の本を読んだ感想はいくつか「イバイチのコラム」に載せてある。

 舟を編む         平成24年に読んだ本(3)
 村上海賊の娘      平成25年後半印象に残った本
 鹿の王          平成27年後半印象に残った本
 海賊と呼ばれた男   平成28年3月印象に残った本

2.「羊と鋼の森」について

Img_4065 この本はピアノの調律師を目指した少年が、目指したきっかけとその後の成長物語である。ピアノの調律とは単に狂ってしまった音を正しく修正するだけが仕事かと思っていたが調律師がピアニストの演奏をベストに維持するためにピアノを最高の状態に仕上げることが出来るとは思っていなかったので新鮮な驚きだった。

 ピアノを弾く人はクラシック音楽のピアノソナタやピアノ交響曲などを弾くことを目指すのだろうが、小生が昭和25~27年の高校生時代の頃は経済的にもピアノを弾くなどとは思いもよらず、せいぜいラヂオでクラシック音楽を聴くのが精いっぱいだった。クラシックのレコードなど持っている人さえも少なかった時代である。

 たまたま家にはクライスラー演奏のメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲があった。裏表3枚組の直径30cm(12インチ)のレコードアルバムである。それをクラシックが好きな友人たちと何回も聴いていた。その後、友人が買ったサラサーテの「チゴイネルワイゼン」、サンサーンスの「序曲とロンドカプリチオーソ」などの小品のヴァイオリン曲もよく聞いた。直径17cm(7インチ)のEP盤だったかと思うが、そのヴァイオリンのふくよかな音色や激しくまた静かで物悲しい情景を作り出す演奏を聴いてすっかりヴァイオリン曲のファンになってしまった。

 その後暮らしに余裕が出来てきてからLPレコードを少しづつ買い始め、ヴァイオリンばかりでなくピアノ曲なども増えてきた。また子供の成長に伴い、アップライトピアノを購入してピアノ教室に行かせたりもしたが、この本の冒頭にある「森のにおいがする」とか、ピアノの音から情景が想像されるとは思い浮かばなかった。しかし初めてヴァイオリンの音色を聞いた時の明るく前向きな音色やその後の物悲しい旋律に心を動かされたことを思い出してそんな感じなのかなと思った。

 「ピアノとは銀盤を叩くとハンマーが連動して垂直に張られた弦を打ち、音が鳴る仕組みになっている。ハンマーは羊毛を固めたフェルトで出来ており、これが固すぎてもやわらかすぎてもよくない。固いとキンキン鳴るしやわらかいともわっとした音になる。ハンマーの状態を整えるために、目の細かいやすりで削ったり、針を刺して弾力を出したりするのが整音の決め手になる。」と文中にあるが、そのピアノの弦の鋼とハンマーの羊毛とがこの本の表題になっている。

 本文中に原民喜の言葉として「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」というのがあると先輩の調律師に言われるが、その「文体」という言葉を「音」と言い換えれば、そのような音を表現できるようなピアノの状態にしていくことが調律師の目指す仕事だということがだんだん分かってくる。

 この本の文体は素直で読みやすい。原民喜の言葉そのままに一気に読み進みられる。目標に向かって先輩に言われたように焦らずにこつこつと新しい発見や経験を身に着けながら一人前の調律師に向かって進んでいく主人公は微笑ましく応援したくなる。登場人物は真剣に自分のなすべきことに取り組み物事を前向きに考える人が多く描かれているので、それだけでは物足りない読者もいるかもしれないが、余分なことを考えずにページをめくってしまえるう本である。

 最後の頃、主人公が素晴らしい才能があると思っている女子高校生がピアニストを目指すことを決意したが、ピアニストを目指す前にその女子高校生が先輩調律師の結婚式のお祝いにピアノを弾くことになり、そのピアノの調律をやることになった。そこで一段腕を上げるのだがその辺は読んでのお楽しみ。

3.「蜜蜂と遠雷」について

Img_4067 この本は3年ごとに開催される芳ケ江国際ピアノコンクールに出場するピアニストたちが優勝を目指していく話である。コンクールは、第一次予選は指定された楽曲の中から三曲、演奏時間20分以内で行い、100名近い応募者が24名に絞られる。第二次予選は指定された楽曲の中から三曲以上とこのコンクールのために作曲された「春と修羅」という曲を演奏時間40分以内に行うことで、12名に絞られる。

 次の第三次予選は演奏時間60分以内で、各自リサイタルを構成し演奏することで6名に絞られるのである。本選は指定されたピアノ協奏曲のうち任意の1曲を選び、オーケストラと共演し、最終順位を決定するという構成である。

 このコンクールは浜松市の浜松国際ピアノコンクールをモデルにし、作者はこのコンクールを4大会、客席で取材したそうである。浜松国際はアジア最高水準と評価されているが、審査委員長をしていたピアニストの故中村紘子の尽力によるところが大きいと、朝日新聞の「天声人語」欄に書いてあった。

 主要登場人物はマサル、亜夜、塵、明石の4名のピアニストで、マサルは人気も実力も高い優勝候補。亜夜は自分を導いてくれた母の死によってピアノが弾けなくなったかつての天才少女。塵は養蜂家の父の手伝いをしながら各地を回っており、正規のレッスンも受けていないが、天才的な音楽の才能がある。明石は音大出だが企業に就職し年齢的にも最後となるであろうコンクール出場を決めた。

 この4人が持つそれぞれの事情や特質の説明をそれぞれの音楽とともに文章でだけ表現しているのがこの本の素晴らしいところである。500ページもある作品を一つのピアノコンクールに関する話だけでまとめており、クラシックにあまり縁がなかった人でもその雰囲気に巻き込まれるに違いない。作者自身もピアノを弾くそうで音楽を文字だけで表現し読者に理解させるという難しさに見事成功していると思う。 

 予選を経るにしたがってお互いが影響し合い、よりレベルの上がった素晴らしい演奏で表現して行くというのは判るが、それを観客も感じて熱烈に拍手を送るということは、ある程度以上のレベルの聴衆が素晴らしい演奏を聞いた時にのみ感じられることだと思うがどうなのだろうか。 

 主要登場人物の一人「塵」が、音楽をもっと開放して世界に連れ出すという話をしていた。世界は音楽で満ちているのに、いつの間にか音楽家、作曲家、演奏家だけのものになってしまっている。昔のように世界に音楽を満ち溢れさせたい。というようなことである。
この本を読んでいると涙が出てくる。音楽のことだけなのに泣くような話ではないと思いながら泣けてくる不思議な体験である。                

 最近はクラシック音楽を聴く機会があまりない。CDも少しは持っているがこの本の課題曲になっているバルト-クやプロコフィエフのピアノ協奏曲などは無いので、CDを購入して聴いてみようかなと思った。

 前回と今回の本屋大賞は両方ともピアノと音楽に関する内容だったが、両者とも面白かった。久し振りにちゃんと音楽を聴いてみたいと思わせるものがあった。

(この項おわり)

2017年5月26日 (金)

花畑・菜園便り(4)

 「花畑・菜園便り」の4回目である。4月はチューリップがたくさん咲いたが、5月になるとチューリップは終わって他の花がいろいろ咲きだしてくる。

Img_4103Img_4101Img_4104Img_4109_2Img_4118 5月初めには藤の花と鈴蘭の花が同時に咲きだした。チューリップに次に咲くのは先月紹介した芝桜と花菱草で、少し遅れて鈴蘭と藤の花が咲きだすのである。 ドウダンつつじは鈴蘭に似た白い花を咲かせる。藤の手前にある花壇にこぼれ種から芽を出したルピナスが1本あったが藤の花が散る少し前に花が咲きだした。1週間ほどで先端まで花がついた。

(写真は鈴蘭、藤の花、ドウダンつつじ2景、ルピナス)

Img_4202Img_4160 日陰ではシオンが花盛りになってきた。水辺に近い庭の端にはアヤメが咲いている。以前東洋一のアヤメの群生地といわれる山梨県櫛形山に行ったとき、5本位買ってきたものが増えて毎年花を咲かせてくれる。

(写真はシオン、アヤメ)

Img_4132Img_4133Img_4134 花菱草は先月より咲くスペースが広がった。赤い石竹の花は小さいので大きな花の点景が似合う。

(写真は花菱草2景、花菱草と石竹)

 

Hana88Img_4151Img_4224 昨年から植え始めたクレマチスは紫、白、濃桃の3種類が咲いた。赤もあるのだがそれはまだ咲かない。

(写真は白のクレマチス、紫と白のクレマチス、濃桃のクレマチス)

Img_4207Img_4209Img_42225月から6月はバラの季節でもある。今あるバラは白のつるバラが1本、ハイブリットが2本、フロリバンダが4本と白のミニバラが1本あるのだが、薬剤散布や剪定が追い付かず自慢できるものではない。

Hana97Hana100Hana101Hana95Hana102(写真は白いつるバラ2景、赤いハイブリットとフロリバ゙ンダのバラの花6景)

 

Hana105Hana107Hana108 菜園の方はイチゴが食べ頃になってきた。鳥よけの赤いネットを張ってある。摘みごろに雨が降るとダメになってしまうので、天気の具合を見ながら何時摘み取るか神経を使う。

(写真はイチゴ3景)

Hana109Hana111_2Hana112Hana113 そら豆も5月18日ころから毎日収穫してビールのつまみにしている。まだヘタの部分は青いが、黒くなってからでは食べ残りが出てしまうので早めに食べ始める ジャガイモと玉ねぎも順調に育っている。来月はその収穫状況が見せられると思う。このところ夏日が続き、毎日の除草が大変である。早く今の時期の気候に戻って欲しいものだ。

(写真はそら豆畑と収穫したそら豆、じゃがいも畑、玉ねぎ畑)

(この項終わり)
      

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